産後にひどくなる頭痛について
わかば整体院院長の須崎です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は『産後にひどくなる頭痛について』について書いていきたいと思います(^O^)
産後の頭痛について
出産後にはいろいろな症状が現れるものですが、もともとあった持病が重くなったり、産前には何の症状も無かったのに出産後に急に慢性的な痛みや違和感に悩まされることがあります。
その中でも産後の女性に多い症状のひとつが「頭痛」です。
出産前から頭痛持ちだった人はその痛みが悪化する、頭痛の頻度が多くなるといった症状が出ます。
出産前に「頭痛になったことは一度もない。」という人は、産後急に頭に違和感や痛みが出現して苦痛に感じることも多いようです。
産後に頭痛がひどくなると、家事や子育て、仕事もままならなくなり生活に支障を来します。
頭痛はどの部分がどのように痛いのかによって対処法が違います。
間違った治療や対処をすると、かえって頭痛を悪化させる恐れもあるため、頭痛が気になる場合は専門医に相談してみましょう。
二種類の頭痛
頭痛には以下の二種類があります。
〇緊張型頭痛
頭全体が太い紐でギリギリと締め付けられているような痛みが特徴的なのが「緊張型頭痛」です。
緊張型頭痛は、いろいろな身体へのストレスが重なって起こりますが、特に肩や首への過剰な負荷が血流悪化に繋がりそれによって筋肉が緊張して痛みが発生します。
次の項目にあてはまる場合は「緊張型頭痛」の可能性が高いと言えるので、注意しましょう。
・頭全体が締め付けられるように痛い
・時間に関係なく痛みが続く
・肩こりや首コリがある
・頭の重さやクラっと立ちくらみを感じる
・お風呂に入ると症状が軽くなる
・我慢することができる(仕事や家事は可能)
・体全体が疲れてくると症状が重くなる
産後に緊張型頭痛を発症する女性は多いですが、その理由は産後の生活習慣の変化にあります。
子育ては子供を産んだその瞬間からスタートするため、お母さんに休む時間はありません。
毎日のように子供を抱っこして、家事をして、おむつを替えて…といった生活をしていると筋肉疲労がどんどん溜まっていき、血流も悪くなります。
環境が変わったことによるストレスも、体を緊張させて緊張型頭痛の悪化に繋がります。
〇偏頭痛
片頭痛は、血管が膨張しその血管が周囲の神経を刺激することに起こる、こめかみがズキズキと脈打つように痛む頭痛です。
片頭痛には以下に挙げるような特徴があるため、当てはまる人は片頭痛の症状が出ている可能性があります。
・こめかみの左右どちらかが脈打つように痛む
・気持ち悪さや吐き気があり、ひどい時には嘔吐する
・光や大きな音を聞くと痛みがひどくなる
・体を動かすと痛みが強くなる
・我慢できないほどの強い痛み
・じっとしているほうが痛みは和らぐ
これらの症状に加えて頭痛が始まる前兆として目の前がチカチカと点滅するような光を感じることがあり、これを「閃輝暗点」といいます。
閃輝暗点は片頭痛の特徴的な症状のひとつなので、医療機関での診断の際に閃輝暗点の有無を聞かれることがあります。
片頭痛はホルモンの影響を受けて症状がひどくなることが多いので、妊娠出産における女性ホルモンの増減が片頭痛の発症を誘発する可能性はあります。
出産前後は女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」の増減が、片頭痛を引き起こす大きな原因のひとつになり得るのです。
出産の影響による頭痛
◆骨盤の歪み
女性は、妊娠することで女性ホルモンがたくさん分泌されるようになります。
その中でもリラキシンは出産に大切なホルモンです。
赤ちゃんの成長に合わせて骨盤が徐々に開き、出産時にマックスまで大きくなって産後は徐々に元の状態に戻っていきます。
しかし、この戻っている時の骨盤はゆるゆるになっているので、簡単に歪んでしまいます。
産後の骨盤の歪みが背骨や肩の歪みに繋がり、そこから血流が悪化していくために頭痛が起こることは少なくありません。
骨盤の歪みによる頭痛は、歪みを整えることで改善することができます。
◆女性ホルモンの増減
女性は片頭痛持ちの人が多いと言われており、特に生理前から生理中に片頭痛が現れがちです。
これは、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が影響しています。
生理前や生理1~3日目はエストロゲンがぐっと減るため片頭痛が発生しやすいのです。
そして、出産が終わるとそれまで出産のために急激に増えていた女性ホルモンが一気に減少します。
このホルモン量の急な変化が重い片頭痛を起こす引き金となるのです。
産後の片頭痛の対処法
片頭痛が起こった時は、とにかく安静にして暗く静かな場所で体を休めることが大切です。
体をリラックスさせようとお風呂に入ってしまう人がいますが、片頭痛の場合は血管が拡張してるため入浴は余計に血管を広げてしまう恐れがあります。
逆に、患部を冷やすことで血管が収縮し、痛みを抑える効果が見られることがあります。
また、チョコレートやチーズ、ハムなどは片頭痛の誘因因子になり得ると言われているので、片頭痛の危険性がある時は摂取を控えましょう。
さらに、片頭痛は睡眠と大きく関係していると言われており睡眠時間が不規則になると偏頭痛が発生しやすいというデータもあります。
休みの日に寝だめをしたり、徹夜をするのは避け、できるだけ睡眠時間を一定に保つことで片頭痛を予防できます。
痛み止めを飲むと症状が楽になりますが、授乳中は痛み止めの種類によっては服用ができないので、一度医師に相談してみましょう。
産後の緊張型頭痛の改善方法
緊張型頭痛は、全身の血流が悪くなり筋肉が硬くなることで起こります。
同じ姿勢を何時間も続けたり、重い物を持つ人、冷えやすい人、ストレスが多い人がなりやすい頭痛です。
このような頭痛を改善するためには、血流を良くして筋肉をほぐしてあげましょう。
片頭痛の対処法では避けた方が良い入浴ですが、緊張型頭痛の場合は筋肉の緊張を緩める効果があるので入浴はおススメです。
できれば毎日、首までしっかりと湯船に浸かりたいところですが、それが難しい人は蒸しタオルを首周りに置くのも血流の改善に効果的です。
運動不足による筋肉の硬化も緊張型頭痛の原因となるため、運動やストレッチを一日一回どこかで取り入れると良いですね。
その他、マッサージで血流を促すという方法もあります。
産後の女性は体も環境も大きく変化し、その変化に対応するのは想像以上に大変です。
長期的に続く頭痛は、命に関わるような重大な病気の可能性もあるので専門機関を受診してください。
わかば整体院では産後のお悩みに特化した施術をしております。