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骨盤の歪みを産後にチェック
投稿日:2017.06.25
【骨盤の歪みと自覚症状】
骨盤が歪んでいると一言で言ってもその状態は様々で、単純に開いている状態から、捻じれが生じている状態までかなりの個人差があります。
また日によっても骨盤の状態は違うと言われており、目に見えない部分だけに自分で把握するのは難しいところです。
妊娠中から骨盤の調整を行う場合もありますが、多くの場合は産後に行うのが効果的です。
それは産後が一番柔らかくなっているからであり、妊娠前より良い状態にするチャンスでもあるからです。
骨盤矯正を行うことなく産後よりスリムになったという方もいらっしゃいますが、産後の骨盤矯正は体質を大改革するのには絶好のタイミングと言えます。
骨盤が歪んでいるのではないかと思い当たるタイミングは人それぞれですが、自覚症状として現れやすいのは足や腰の不調です。
・腰に力が入らない、または力が抜けていく感じがする
・腰がだるい、または慢性的に痛い
・尾骶骨やその周辺が痛む
・妊娠中より恥骨痛が激しくなってきた
・寝ている時に足がつりやすい
・むずむず足症候群になる
その他にも、不調が出てくる前に気づきやすいのは、
・座った時に両膝の位置がズレている
・足を組んで座る方が落ち着く
・ウエストのくびれの位置が左右で違う
・お尻が垂れてきた
このような目に見えるところでも骨盤の歪みや緩みをチェックすることができます。
【骨盤矯正の流れ】
初回の問診と現在の体の状態の把握を含めて、初診時に今後の調整の方向付けをしていきます。
産後数ヵ月と産後数年の違いは大きく、その間に一度も調整を行っていない場合は治療が長引くことも考慮に入れておくと良いでしょう。
骨盤矯正は、1回の施術で効果がはっきりと現れるものではありません。
1回目の施術で実感できるのは、足の付け根の骨が少し閉じたり姿勢が良くなったりする程度の変化であり、継続して通院・治療することが必要になります。
軽度の恥骨痛や腰痛は1回の施術でもその効果を実感していただくこともできますが、逆にそのために通院を途中でやめてしまう残念なケースもあります。
骨盤矯正を続けていくにあたって、気をつけていただきたいのは、調整した骨盤がまた歪んでしまわないように良い習慣をつけることです。
【骨盤が歪みやすい習慣】
・ハイヒールの靴を履く
産後に赤ちゃんを抱えてハイヒールを履く方はまずいらっしゃらないかと思いますが、仕事に早く復帰されるなどやむを得ずヒールの高い靴を履かざるを得ないこともあるかもしれません。
そのような場合も産後半年ほどはなるべくヒールの低いパンプスを履いておく方が、骨盤への負担は軽減されます。
ヒールの高い靴はつま先が前のめりになり、産後の体力が万全ではない時期に足元が不安定になる危険性があるだけではなく、股関節と骨盤を繋いでいる靭帯にも負担をかけることになり、恥骨痛などの痛みを助長する可能性があります。
どうしてもきちんとしたパンプスを履かなければならない時はヒールが3~5㎝程度のものにしておくか、足の甲にストラップが付いているタイプを選びましょう。
重心がつま先に流れる負荷を軽減させ、産後の骨盤に無理をさせないことに繋がります。
・足が固定されないゴムサンダルや突っ掛けを履く
赤ちゃんと外出をするにも手が離せないので、着脱が楽な履物を履く機会が増えていませんか?
大きめのゴムサンダルや突っ掛けだと着脱は楽ですが、その分靴の中で足が滑り、脱げないようにするために足を引きずって歩いたり指先に引っ掛けて歩いたりする癖がつきやすくなります。
産後は特に運動不足になっており、骨盤や股関節の周りが固まりやすい傾向にあります。
その状態で足を引きずると、股関節が本来の役割ではない使われ方をするので、股関節痛になることもあります。
・片側ばかりで腕枕や肘枕をする
この場合の腕枕や肘枕は、自分の腕もしくは肘を自分の頭の下の支えにすることを指します。
腕枕や肘枕は体が真っすぐな状態に不自然なカーブをもたらし、背骨と骨盤に歪みが生じることで、腰痛や肩こりの原因となります。
横向きの姿勢で寝転がる時は、首に硬めのクッションを使い、直立している時の姿勢と同じ状態を作るのがコツです。
クッションが高く首が持ち上がり過ぎてもクッションが低く首が落ち込んでも、骨格の歪みの原因になります。
【産後の骨盤矯正】
一度歪んで定着してしまった骨盤は、自力ではなかなか整えることはできません。
しかし、長期的に矯正をしながら日常生活の中で骨盤に良い習慣に気をつけることで、骨盤を整えて定着させることは十分可能です。
骨盤のトラブルは全身のトラブルに繋がっていきます。
既にお悩みのある方も、まずはお気軽にお問合せくださいね。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。