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骨盤矯正を産後に行うメリット
投稿日:2017.08.08
【妊娠中のママの身体はどう変化する?】
妊娠を自覚する初期には、匂いに敏感になることや味の好みの変化など、体型面での変化はあまりありませんが嗜好の面では予期せぬ変化が待っているものです。
安定期に入るまでは悪阻や食べ悪阻に悩まされて、栄養のバランスよりもその日にどれだけ気分が悪くならないように過ごせるか・・・に苦心する方が多いのです。
妊娠後期になると、妊娠前は太りにくくどれだけ食べても太らない体質だった方が、妊娠中には皮下脂肪を蓄えることが優先されて体重がコントロールしにくくなる一面もあります。
このように様々な変化の中で、ホルモンバランスに起因する体質の変化は産後におさまる場合がほとんどなので今だけと思って上手に付き合っていきましょう。
しかし骨盤の状態に由来する体質の変化だと産後も続くので、支えたり調整したりすることが望ましいです。
【妊娠中の体質の変化】
・体のラインが丸くなる
妊娠すると月経期や排卵期などの周期がなくなり、黄体期が続くのでプロゲステロンが優位になり、筋肉の動きを抑える効果があることから胃腸など消化器官の働きが鈍くなりやすいのです。
そのため消化不良気味になり、逆流性食道炎になることもあります。
きちんと食べ物を消化吸収できないことで、脳が栄養不足と感じ、燃焼せずにどんどん体に溜め込もうとします。
ただでさえ妊娠中は赤ちゃんを様々な衝撃から守るために皮下脂肪がつきやすくなるので、妊娠していない時より体のラインが丸みを帯びるのはお母さんの身体としては当然のことなのです。
・足の形や姿勢が変わる
お腹が大きくなるにつれて気をつけておかないと、赤ちゃんや羊水の重みを支えるために反り腰になり重力を腰で支えようとしてがに股気味になります。
がに股になると膝が外側を向き、太ももが外側に張り出すので下半身に脂肪がつきやすく、どっしりとし見た目になります。
この姿勢と足の形は出産後に調整しておかないと、O脚やがに股のまま残ってしまうので、下半身が痩せにくくなり洋服が入らないなどのお悩みが出てくることになるのです。
またO脚になると体重が足まで真っすぐ伝わらず、途中の膝に負荷がかかることで、何年も経過した後に膝や腰の痛みとなって現れます。
・むくみやすくなる
妊娠中は羊水を循環させるために、体内の水分量は常にたくさん必要になります。
この水分が上手に循環できないと浮腫みの原因となり、溜まった皮下脂肪の周りで浮腫みが起き、リンパの流れが滞って老廃物を流しきれない悪循環に悩まされます。
むくみ始めると、だるさや体が重く感じるはずです。
むくんでいるかどうかの目安は、足首を手の指で押した時にどのぐらい指の跡が残るかへこみ具合で判断します。
・筋肉量が低下する
妊娠中の腹圧の面からも、運動は転んだ時の母体や胎児への危険性の面からも推奨できません。
そのため妊娠中は運動量が落ち、基礎代謝以外の部分でカロリーを消費する機会がなくなっていくので、筋肉量の低下と相乗効果でどんどん太っているような気がしてしまうものです。
しかし、運動をしていないからと妊娠中に無理な食事制限をすると、母子ともに栄養失調になってしまい、未熟児や早産などが懸念されます。
【骨盤矯正を産後に行うメリット】
出産後半年ほどは、骨盤の状態が柔らかいので不安定な反面、骨盤矯正をするには最適なタイミングです。
柔らかい分、施術もしやすく受けている方も痛みなどを伴うことはほとんどないでしょう。
骨盤が固まってしまってからの骨盤矯正は、施術する側も力を要しますし、股関節の可動域が狭くなって定着していることが多いので、慣れるまでは無理な体勢と感じることが多いです。
骨盤矯正を産後に行うメリットは、調整のしやすさだけではありません。
妊娠中に変わってしまった姿勢や足の形を整えておくことで、産後太りや冷え性、頭痛・腰痛などの緩和にも効果が期待できます。
骨盤矯正は1回では結果が出にくいため、妊娠にかけた時間と同じ時間をかけてゆっくり正常な位置に定着させるイメージで気長に取り組みましょう。
そして、骨盤矯正をしながら筋肉量も妊娠前と同じぐらいに戻せると、スリムな体型の維持にも骨盤の維持にも繋がります。
整体に通っているからと安心せず、毎日の生活の中でも適度な運動を取り入れながら、筋肉を動かすことを心がけましょう。
【わかば接骨院では】
骨盤矯正は産後、産院の健診で経過が良好だと診断が出たら施術を始めることができます。
産後すぐになかなか通えない場合、産後数年経ってからの施術でも問題ありません。
経過した時間の分だけ、施術が完了するまでに時間がかかることもありますが、こまめに整えておくことでさらに数年後の体調や体型に大きな差が出ます。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。