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産後に起きる股関節痛とは?
投稿日:2017.08.22
【産後のお母さんの身体】
つらい出産を乗り越えて、待ちに待った赤ちゃんとのご対面!
出産前に、あれこれ思い描いていた赤ちゃんとの生活がいよいよ始まります。
しかしながら、出産後は想像以上にダメージを受けており、身体は思うように動きません。
「まるで交通事故に遭ったようだ」と表現されることもあるくらいで、まさに満身創痍の状態です。
産んだらすぐ痛みから解放されて身体が楽になる、という訳ではなく、たくさんのトラブルが起きます。
例えば、出産時の陣痛は周知のとおりでよく話題に上りますが、出産直後には後陣痛と呼ばれる痛みを感じることがあります。
これは、赤ちゃんが身体の中から出た後、子宮がもとの大きさに戻ろうと収縮する際に起こる痛みです。
一般的に初産婦はあまり感じないと言われ、痛みがあっても軽い生理痛程度で終わる人がほとんどです。
しかし、経産婦の場合は子宮の戻りが早いため、それに伴って強い痛みが2~3日間続く場合があります。
ほかにも、
・腰痛の悪化
・尿もれする
・基礎代謝が落ちて太りやすくなる
・気分の浮き沈みが激しくなる
など、さまざまな変化があげられますが、そのなかで、意外にも多いのが「股関節痛」に悩むお母さんです。
【股関節ってなに?】
そもそも、股関節がどこの部分を指すのか、どんな働きをするのか正確に知っていますか?
間違った解釈として、ビキニラインのあたりを股関節である、と思っている人が多いです。
しかし、ビキニラインは正しくはそけい部と呼ばれる箇所であり、関節ではなくリンパやじん帯などがあります。
股関節とは、その名前が表わすとおり、股を形成している関節のことで、大腿骨(=太ももの骨)と骨盤を結ぶ役目を持っています。
骨盤の外側には寛骨という骨があります。
その寛骨の中にある寛骨臼に、大腿骨の先端にある大腿骨頭がはまることで連結しているのです。
また、ひざ関節と同じ荷重関節であり、身体にかかる重さを支えているほか、直立時や歩行の際に非常に重要な働きをしています。
【産前産後、股関節痛になる原因】
妊娠後期に入り臨月が近づくと、足のつけ根あたりがだるかったり、なんとなく違和感を感じることがあります。
それは、だんだんと痛みを感じるようになり、産後まで続くことも少なくありません。
妊娠中から産後にかけて股関節痛になってしまうのはなぜでしょうか?
出産前については、赤ちゃんを産む準備をしているため、と言えます。
臨月に入ると、赤ちゃんがスムーズに出てこれるように女性ホルモンの一種である「リラキシン」の分泌が始まります。
出産の際、骨盤や関節の動きをやわらかくする必要がありますが、「リラキシン」の作用で筋肉やじん帯がゆるんで、内臓を支える力が弱くなります。
赤ちゃんが成長するにつれて必然的に子宮も大きくなっているので、弱まった筋肉で支えきれなかった影響で股関節に負荷がかかり、痛みを引き起こしてしまうのです。
それでは、産後に股関節痛を引き起こす原因はなんでしょうか?
それは、ずばり「骨盤が広がっているから」です。
骨盤は下の方がしっかりと締まった逆三角形のような形をしていますが、赤ちゃんが狭い産道を通ったあとはその部分が開いて台形のような形へと変化しています。
本来なら、出産後「リラキシン」の分泌が終われば、もとの逆三角形へと戻っていくはずです。
しかし、現代の女性たちは昔と比べて運動量が圧倒的に少なく、もともと骨盤まわりの筋肉が弱っているので、自然に戻ることをただ待っていても治りません。
通常では締まっているはずの骨盤が開いたままの状態になっているので、骨盤周辺のじん帯や筋肉が不自然に引っ張られてしまい、股関節の痛みへとつながってしまうのです。
【骨盤矯正で股関節痛を解消】
股関節痛は、寝ている状態など足に力を入れないときは痛みが少ないのが特徴です。
反対に、足を動かそうと力を入れると痛みが出てきてしまいます。
とは言え、赤ちゃんのお世話や家事など、やるべきことが山積しているなかで、ずっと安静にしていることは難しく、そうなると痛みに耐えながら日々の仕事をこなさなければなりません。
しかし、骨盤が開いたままになっていることが原因である、とわかっているので、骨盤さえもとの状態に戻せば、その痛みも必ず良くなります。
出産を終えて、不必要になった「リラキシン」は徐々に減っていきます。
それに伴い、筋肉やじん帯も通常の状態に戻っていきますが、骨盤も非常に動きやすい時期なので、骨盤矯正によってもとに戻すことが可能です。
特に股関節痛のひどい人は、プロの施術を受けてみてはどうですか?
ほとんどの場合が、骨盤矯正できちんと締め直した後に、補正ベルトなどで正しい位置に固定すれば、それ以上悪化することを避けられます。
時間の経過とともに、必ず改善できるでしょう。
まずは、お気軽にご相談ください。