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産後の腰痛を悪化させる習慣
投稿日:2018.06.14
わかば整体院院長の須崎です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は『産後の腰痛を悪化させる習慣』について書いていきたいと思います(^O^)
産後ママを悩ませる「腰痛」
妊娠中、大きくなったお腹を支えるために、ママの腰や背中には大きな負担がかかっていました。
妊娠中の腰や背中への負担は、産後に適切なケアをせずに放置すると、腰への大きなダメージとなり、産後腰痛を長引かせる大きな原因になります。
そんな腰痛の原因の一つにもなりかねないのが、出産に向けてたくさん分泌がされるようになる「リラキシン」。
この「リラキシン」が持つ産道周りの関節や靭帯、筋肉をゆるめる働きのお蔭で、赤ちゃんはママのお腹の中から出てきやすくなるのです。
「リラキシン」の分泌は産後数日で止まり、出産のために開いた骨盤は産後3か月から4か月のうちにちょっとずつ元の位置に戻っていくのですが、「リラキシン」の影響は半年程残り、その間も関節や靭帯のゆるみやすい状態は続いています。
ママになったばかりの女性たちは、関節や靭帯がゆるみやすい中で赤ちゃんを抱っこしたり、授乳をしたりなどの育児を始め、ゆっくりと休む時間もないほどの忙しい毎日を送ることになるのです。
赤ちゃんを抱きかかえる、おむつを替える、ベビーカーを覗きこむなど、育児は腰に大きな負担がかかる中腰の姿勢を取ることも多くなります。
またたくさんの赤ちゃんグッズを詰め込んだ大きなマザーズバッグをいつも同じ腕や肩だけに下げたり、慣れない赤ちゃんの授乳の際に胡坐(あぐら)をかいていたりすると、骨盤は元の位置に戻るどころか歪んだ形で固定してしまうのです。
腰痛を自覚しながら、産後の忙しさから腰痛の治療や骨盤のケアを後回しにしてしまうことも、産後の腰痛をさらに悪化させ、長引かせる要因です。
産褥期と呼ばれる産後1か月の間にしっかりと体を休めず動き回ったり、骨盤がもとに戻る産後3~4か月の間に上のお子さんの面倒や、職場復帰などでゆっくりする時間もないまま骨盤の歪みにつながるような悪い姿勢が続けたりというようなことがあると、産後の腰痛は慢性化する恐れも出てくるのです。
産後の腰痛を悪化させる「いけない習慣」
日常生活の中での無意識の行動にも産後の腰痛を悪化させる習慣があると言われています。
◎長時間同じ姿勢で過ごす
産後間もない時期に職場復帰を果たされた頑張り屋のママも、腰痛に悩んでいる方は少なくありません。
職場ではデスクワークで、1日中パソコンの前に座ったままということはありませんか?
1日中立ち仕事をしている、長時間腰を曲げて作業をするなども同様で、同じ姿勢を長時間続けると、体の特定の部分にだけ負担がかかることになり、負担のかかる部位を痛めてしまう危険性が高くなるのです。
◎重いものを勢いつけて一気に持ち上げる
ベビーベッドに寝ている赤ちゃんを抱き上げる時に、中腰姿勢で一気に抱え上げるということはありませんか?
腰を高い位置に置いたまま上半身だけで抱き上げようとすると、腰に大きな負担がかかり腰痛の原因になったり、ぎっくり腰を引き起こしたりということも考えられます。
◎体を冷やす
気温の高い季節になり、1日中クーラーの効いた部屋で過ごす、薄着で過ごす、湯船に浸からずシャワーだけで済ますということが多くなっていませんか?
冷えにより血行が悪くなると、乳酸などの疲労物質が筋肉に留まってしまい、腰痛の痛みやだるさの症状が悪化してしまうのです。
その痛みが更に筋肉を硬くし、さらに血流を悪化させる悪循環ができてしまいます。
◎ストレスフルな毎日
慣れない育児、授乳により十分な睡眠時間を確保できない毎日を送るママはストレスを解消することも難しくなります。
あまりに大きなストレスは自律神経を乱し、交感神経と副交感神経の2つの分泌する量が崩れることから、体に様々な悪影響がでて、腰痛の悪化を引き起こします。
◎イスに浅く腰かける、イスに座る時に足を組む
イスに浅く腰かけると、前屈みの猫背になりやすく、猫背の姿勢は骨盤の歪みを引き起こします。
腰痛に加えて、血管や神経を圧迫することから脊髄にも悪影響を及ぼし、筋肉や椎間板、関節などにさらなる問題を引き起こすことも考えられます。
◎体に合わない枕やマットレスを使う
ゆっくり寝たはずなのに、朝目覚めると腰や背中が痛いということはありませんか?
枕やマットレスが体に合っていないと、睡眠中の体を支えることができずに腰痛の悪化を招きます。
産後の腰痛を解消する為に
◎長時間同じ姿勢を続けない
長時間同じ姿勢が続くような作業の場合は、腰痛の予防のためにも一定時間の作業が続いたら必ず体を休め、姿勢を変えるための作業休止時間を作ることが大切で、作業の効率を考えるうえでも効果的です。
外出もままならない子育て中のママは、寂しさを解消するため赤ちゃんが寝てしまった後スマートフォンでSNSに夢中になることがあるかもしれません。
長時間スマートフォンを見続ける姿勢も腰痛悪化につながるので、気を付けましょう。
◎赤ちゃんを抱きあげる、荷物を持ち上げる
膝を曲げることを意識して、体を赤ちゃんや荷物に近づけた状態で抱き上げるようにすると腰にかかる負担が減ります。
重い荷物など、勢いをつけて一気に持ち上げることがないように注意が必要です。
◎湯船に浸かってストレスを解消しながら血行促進
ほんの短い時間でも湯船に浸かることで、全身が温まって血行が良くなると、腰痛の解消につながります。
また、香りのいいお気に入りの入浴剤を入れれば、ホッと一息付けてストレスの解消にもつながります。
◎寝返りの打ちやすいマットレス、枕を選ぶ
寝返りを打つことで体の歪みが修正され、筋肉が動かされることで体の柔軟性も保たれるので、同じ姿勢が長時間続く睡眠中には「寝返り」が大切です。
体が沈み込むような柔らかいマットレス、頭が沈むほど柔らかい枕は、身動きがとりにくくなって寝返りが打ちづらく、腰に負担がかかります。
体に合った適度な硬さを持つマットレス、枕を選びましょう。
わかば整体院では産後のお悩みに特化した施術をしております。