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産後の恥骨痛の解消方法
投稿日:2017.04.19
【産後の恥骨痛はがまんしないで】
出産は、赤ちゃんにとってもお母さんになる女性にとっても、大仕事です。
出産によって女性の体にさまざまな負荷がかかり、変化するのはある程度自然なこととも言えます。
恥骨痛もそのひとつですが、この恥骨痛って、実は珍しいことではないのです。
結構多くの妊婦さんが、妊娠後期から少し痛みを感じ始め、出産後も恥骨痛を経験しています。
出産前は、「赤ちゃんが生まれたら自然に治る痛みなのかな?」と思っていたのに、出産後も痛みが続くようだと、「どうして?」と思ってしまいますよね。
でも、女性はお母さんになると、自分の事は二の次になりがちです。
「いつまでも痛いけれど、赤ちゃんのお世話もあるし…病院へ行くほどでもないのかな…」と、つい後回しにしてしまいがちですが、痛みがあるのにそのまま放置していると自然にはよくなりません。
自分の体の調子が今ひとつだと、赤ちゃんのお世話もつらくなります。
早く痛みを解消して、赤ちゃんのお世話を楽しくしたいですよね。
がまんしないで安静にして休養し、なるべく早く専門機関で診てもらいましょう。
【恥骨痛を解消するにはどんな方法があるの?】
恥骨は、骨盤の位置を安定させる役割を持っています。
産後の恥骨痛の解消には、まず産後1カ月は無理をしないことです。
元気だからと言って前と同じように家事を頑張ってしまったり、重い物を持ち上げたりしていると、出産で負荷をかけた骨盤にまた負担をかけてしまいます。
骨盤は出産で開いたままになったり歪んだりしていて、恥骨結合部も損傷したり靭帯が緩んだままになっていることから恥骨痛が発症していると考えられます。
それなので、この骨盤の歪みを治して正常な形に戻してあげると痛みもひくと考えられます。
では骨盤の歪みを治すには、どんな方法があるでしょうか。
《骨盤ベルトの着用》
出産で、赤ちゃんが産道を無理なく通れるように開いたままになってしまっている骨盤を、引き締め安定させる意味で骨盤ベルトは最適です。
まだ自分の筋力で、内臓を元の位置にしたり、開いた骨盤をもとの形に戻したりというのが難しい時期ですので、骨盤ベルトの力に頼るのも良いでしょう。
骨盤の位置がベルトによって安定しますので、歪みを自然に矯正する力があり、またそれによって痛みも軽減します。
骨盤ベルトの巻き方は、正しく巻けていないと、血流を悪くする恐れもあるので、産院で助産師や医師に巻き方を指導してもらって正しく巻きましょう。
妊娠中から恥骨痛のある妊婦さんなどは特に、産後恥骨痛に悩まされないようにと、出産後翌日から骨盤ベルトを使い始める人もいます。
産後ママは忙しいので、手軽に巻ける骨盤ベルトはとても嬉しい存在ですよね。
- 骨盤ベルトのサイズの選び方
自分のサイズに合った骨盤ベルトを選ぶことが大事です。
妊娠中の体重増加が8キロ程度の人は、以前の自分のサイズを選んで良いでしょう。
体重の増加がそれ以上だった人は、以前よりもひとつ上のサイズを選ぶと無理がないでしょう。
- 骨盤ベルトの巻き方
骨盤ベルトの巻き方のポイントは、恥骨から左右にたどっていくと、出っ張った硬い骨があります。
太ももから少し上に行ったところです。
これは「大転子(だいてんし)」という骨ですが、左右のこの骨を通るようなラインにして、ベルトを締めると骨盤が安定し、恥骨痛の軽減にも効果的といえます。
骨盤ベルトを、きつく締めすぎると動作しにくく、血流も滞らせてしまいますが、反対に緩すぎると、骨盤を締める矯正力が弱い場合があります。
適度に締めることが恥骨痛によいのです。
骨盤ベルトの種類には、産後につけるタイプと、妊娠中から着用できるタイプがありますので、購入時期に応じて選べます。
《産褥体操と産後の骨盤矯正体操》
- 産褥体操
産褥期とは、主に出産直後から6~8週目頃までの期間をいいます。
出産を終えて産後ママの体が妊娠前の状態に次第に戻っていく期間で、母体の回復のためには比較的安静にして過ごすと良いとされている期間です。
ただ、安静にと言っても寝たきりで過ごしては、筋肉も体力も回復しませんから、体に負荷のかからない程度の軽い体操などは良いとされています。
その産褥期間にすると良いとされているのが、産褥体操です。
産褥体操は体に負荷があまりかからないので出産翌日からでもすぐに始められます。
産褥体操をすることで、骨盤矯正にも役立ち、恥骨痛の軽減にもつながるのです。
体操のしかたは、助産師さんや医師の指導に従ってください。
- 産後の骨盤矯正体操
産後に骨盤矯正をするといいと聞いたことのある産後ママは多いと思います。
出産で開いてしまった骨盤を正常な位置まで戻すことで、通常の位置より下がってしまっていた骨盤内の内臓(子宮・膀胱など)も正常な位置に戻すことができます。
また、骨盤の底から内臓を支えている骨盤底筋も緩んでいるため、骨盤を引き締め元の位置に戻すことができれば、次第に恥骨痛もおさまってきます。
産後3カ月目までは、自然に体が元に戻ろうとする時期ですが、産後6ヶ月を過ぎると徐々に骨盤の位置も定着し、開いていればそのままの形で落ち着こうとしてしまいます。
できれば、骨盤の位置が固まらないうちに骨盤矯正しておきたいですね。
骨盤矯正がうまくいけば、次第に恥骨痛もおさまりますので、是非骨盤矯正体操は試してみたいところです。
体操のしかたは、産院や整骨院などで紹介していますので、訪ねて指導してもらうと良いでしょう。
《整体の施術を受ける》
自分で、骨盤矯正ベルトを巻いたり体操をしても、恥骨痛が治まらないという時、整体の施術を受けてみるのも良いでしょう。
自分ではどうにもならなかった骨盤の矯正が整体の施術でうまくいく場合があるからです。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。