産後コラム

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産後の恥骨痛の原因と症状について

 

 

【産後に現れる恥骨痛とは?】

 

出産後は、女性の体にさまざまな不調が起こりますよね。

 

特に初めての出産を経験した人は、思ってもみなかった体のトラブルに戸惑うことも多いようです。

 

出産後に多い不調の一つに「恥骨痛」があります。

 

痛みが起こるのは太ももの付け根辺りで、チクチクとした痛みから歩けないほどの激しい痛みまで個人差があります。

 

恥骨は、デリケートな場所でもあり、痛みがあっても病院を受診することをためらう女性も少なくありません。

 

しかし、痛みがあるのに病院にも行かず放置していると、どんどん痛みがひどくなっていくケースもあります。

 

産後に恥骨が痛くなるのは珍しいことではありません。

 

他にも恥骨の痛みに悩んで病院を受診する人はたくさんいますし、症状に合わせた適切な治療を受けた方が早く楽になります。

 

治療をした多くの女性が「我慢せずに、もっと早く相談に行けばよかった。」と思うようですよ。

今回は、恥骨痛の原因と症状をご紹介します。

 

【恥骨は何のためにあるの?】

 

恥骨は、骨盤を形成する骨の一つです。

 

恥骨は、太ももの付け根より少し上の部分にあります。

 

骨盤の重要性については耳にすることが多いかもしれませんが、恥骨が何のためにあるのかはあまり知らない人が多いのではないでしょうか?

 

恥骨には、以下のような役割があります。

 

●骨盤を安定させる

恥骨は、骨盤の位置を安定させる役割があります。

 

恥骨に問題が起こると、骨盤の歪みを引き起こす可能性があります。

 

●内臓を守る

骨盤は、内臓を包み込むように存在する骨で、外部の刺激から内臓を守る働きをします。

 

恥骨は骨盤の前部分にあり、壁のように子宮や膀胱などを守っています。

 

●妊娠・出産をサポートする

恥骨には、骨盤の開閉をコントロールする役割もあります。

 

妊娠したら、胎児がちゃんと育つまで体から出てこないように骨盤全体を締めます。

 

そして、出産の段階になると産道を赤ちゃんが通れるように、スペースを広げる働きをするのです。

 

【どうして産後に恥骨が痛くなるの?】

 

恥骨は左右に一つずつあり、その間には左右の恥骨を繋ぐ恥骨結合という軟骨があります。

 

実は、恥骨痛は骨そのものが痛んでいるわけではなく、この軟骨部分に痛みが出ているのです。

 

産後に恥骨が痛くなるのは、妊娠で体が変化し、出産で体に大きな負担がかかることが原因です。

 

〇妊娠による体の変化

 

妊娠すると、「リラキシン」という女性ホルモンの働きによって、女の人の体は赤ちゃんを産める体にするために少しずつ靭帯を緩めていきます。

 

靭帯は短時間で緩めることはできないので、妊娠した時から出産に備えて徐々に緩めていく必要があるのです。

 

しかし、靭帯には内臓を支える役割もあるので、それらを支える力が弱くなってしまいます。

 

今まで靭帯が支えていた分の負荷が、骨や筋肉にかかることになり、痛みが現れます。

 

特に、恥骨は骨盤の中央で内臓を支えているので、影響を受けやすい部分なのです。

 

そして、赤ちゃんがお母さんのおなかの中で成長していくと、子宮はどんどん大きくなります。

 

周囲の臓器を圧迫するほどの大きさになり、恥骨も強く圧迫されるようになります。

 

このように、妊娠中から恥骨結合には負担がかかっているため、妊娠後期から恥骨の痛みを自覚し始める人もいます。

 

〇出産が与える恥骨への影響

 

出産時は、赤ちゃんを外に出すために最大限にまで骨盤が開きます。

 

しかし、本来はくっついている筋肉や靭帯が強い力で引っ張られることになるので、その部分に炎症が起きて痛みが現れます。

 

また、出産後に緩んだ骨盤を放置しておくと歪みが生じて、そのまま固まってしまいます。

 

すると、歪みによって恥骨結合部が無理に引っ張られて痛みが発生するのです。

 

【恥骨痛の症状とは?】

 

恥骨痛の症状は、以下の段階で進行していきます。

 

できるだけ早い段階で対策をした方が、治療にかかる時間も短くて済みますし、長い間痛みに耐える必要もありません。

 

◆初期

 

恥骨痛の初期段階では、太ももの付け根あたりに違和感があります。

 

歩いたり走ったりしたときに、引っ張られるような感覚があることが多いです。

 

そこからしばらくすると、今度は針で刺したようなチクチクとした痛みが出てきます。

 

激しい痛みではなく、ふとした瞬間になんとなく気になるような軽い痛みが初期段階の特徴です。

 

体を動かした際に痛むことが多く、少し休むと楽になるのでそのまま放置してしまいがちです。

 

◆中期

 

症状が進行していくと、寝ているときにも恥骨が痛むようになります。

寝返りを打った時に、ズキッと痛んで目が覚めてしまうケースもあります。

 

また、朝起きて立ち上がったときに恥骨に痛みが走ることも多いです。

 

ここまで症状が出てくると、睡眠不足になったり朝起きるのがつらいといった日常生活への支障が出てきます。

 

◆後期

 

重度の恥骨痛になると、立ち上がる時に、「ズキン」と強い痛みが出ます。

 

スムーズに動くことができず、何かにつかまったり人の手を借りないと普通の動作ができません。

 

ここまで進行していると、かなり炎症がひどくなっているので、治療にも時間がかかります。

 

わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。

 

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