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骨盤の歪み矯正は産後、前どっち?
投稿日:2017.05.08
【骨盤の歪みってどうして起きるの?】
骨盤が歪むと健康に良くないということは皆知っていますよね?
でも、そもそもなぜ骨盤がゆがむのでしょうか。
理由はたくさんありますが、その人の生活習慣に起因するものだけではありません。
女性にとって代表的な例としては、赤ちゃんを出産する時ではないでしょうか。
女性は出産の時に骨盤が開きますが、赤ちゃんを産む過程で無理な力がかかり、歪みが生じることもあります。
稀な例としては、子供の頃に腰に外的な強い力を受けたケガの経験があるとか、後は加齢や筋肉の衰えなどの要因もあります。
自分の歪みの原因を正しく知ってその原因を取り除き、さらに歪みがひどくならないように早めに対処したいですよね。
(歪みの原因の例)
○椅子などに座る時、いつも同じ方の足ばかりを上にして組む。
○いつも同じ方の肩ばかりに鞄をかけている。
○いつも同じ方の手で荷物を持つ。
○立っている時、いつも決まった片方の足に重心をかけて立つ。(休めの姿勢)
○畳や床に座る時、お姉さん座り(両足を片方に流す座り方)をよくする。
○仕事で毎日長時間、椅子に座りっぱなしの生活をしている。
○運動不足による腹筋、背筋の衰え。
○出産。
○肥満による腹部脂肪の増加。
○子供の頃の骨盤がまだ固まっていない頃に、腰を強く打つなどのケガをした。
○加齢による筋肉の衰え。
【骨盤が歪んでいるかチェックする方法】
骨盤はなかなか目で見て歪んでいるかどうか専門家でないとわからないですよね。
それでは、骨盤以外の場所を見て専門家でなくても簡単にわかる方法をお伝えします。
○何もないところでつまずく。
○片方の靴ばかり磨り減る。
○仰向けに寝た時に左右の足の長さが違う。
○仰向けに寝ると左右の足の開き方が違う
○X脚、O脚などである。
○歩いているうちに、スカートが回ってしまう。
○横向きやうつ伏せで寝る方が楽だと感じる。
【自分の癖を知って生活習慣をかえてみる】
骨盤の歪みは1日でなるものではないので、気が付いたら歪んでいたということになります。
骨盤が徐々に歪んで行く過程には、生活の中でのちょっとした癖も関係しています。
つい足を組んでしまうとか、先に挙げた例のように歪みが生じる原因になりそうな動作や姿勢はなるべくしないように気をつけると良いですね。
【女性は出産で骨盤が開く】
女性は出産で赤ちゃんを産む時に、赤ちゃんが産道を通りやすいように骨盤を開いて骨盤内の空間を最大限に広げます。
それは、出産が近くなると分泌される「リラキシン」というホルモンの働きによるものです。
リラキシンが出て骨盤底筋や、仙腸骨や股関節の靭帯を緩め関節を柔らかくします。
すべては出産に備えて赤ちゃんが出て来やすいように母体が準備を始めるためです。
【出産する女性は骨盤の歪み矯正はいつするのがいいの?】
産前は赤ちゃんを産む準備の為、リラキシンというホルモンが分泌されている為、関節は緩んでいます。
そのため骨盤矯正しようとしても、なかなか定まらないというのが実情でしょう。
骨盤矯正と言っても、出産前で、お腹の赤ちゃんに負担にならないようにしなければなりません。
産前でも使用できる骨盤ベルトを巻くとか、横向きに寝た時の骨盤の矯正というよりは歪みを防ぐ目的で、足の間に抱き枕を挟むなどが負担のないリラックスしてできるソフトな方法です。
足の間に抱き枕を挟むと、妊婦さんに優しい「シムスの体位」に自然となるため、骨盤の歪みを防止し、ママの安眠と血流を促し、赤ちゃんへの栄養供給にも良い効果をもたらします。
〈シムスの体位〉
左右どちらかを上側にした横向きの寝姿勢で、上側になった方の足の膝を軽くまげて抱き枕の上から抱き込むようにします。
同じく上側になった腕も抱き枕を抱き込むようにします。
妊婦さんは、右側を上にして寝ると良いでしょう。
大きなお腹で大静脈やリンパの流れを阻害しないですむので、むくみや静脈瘤を防げます。
この場合、右腕・右足が上側で、抱き枕を抱く格好で、左手は、背中の方にまっすぐ体に添わせるように伸ばすか、頭の下に枕のように置いても良いでしょう。
耳の下の枕の下に左腕を敷くと、腕自体も頭に直接押し付けられることがなく楽です。
左足は普通にまっすぐ伸ばします。
シムスの体位は有名ですので、産院で配布されるパンフレットに載っていたり、看護師さんから教えてもらえたりします。
一度、詳しく調べてみて下さい。
【産前の矯正と産後の矯正の違い】
産前は、赤ちゃんとママの母体にできるだけ負担をかけないようにしなければならないので、産前使用の骨盤ベルトやシムスの体位で乗りきります。
矯正力はさほどなく、むしろ歪み防止のためのサポートぐらいの感じです。
産後は授乳とともに子宮が収縮するので、お腹も小さくなっていきます。
出産前から出ていた「リラキシン」も、子宮の収縮とともに分泌がおさまり、次第に靭帯や骨盤底筋の弾力も戻ってきます。
すると、次第に出産で開いていた骨盤も元の位置に戻ろうとします。
この時、骨盤が閉じるにつれて大きなお腹に押されて下垂していた内臓も元の位置に戻ります。
骨盤は出産後閉じようとしているので、それを骨盤ベルトでサポートしてあげると更に戻りが良くなります。
産後はまだリラキシンの影響で関節が柔らかくなっていますので、すぐからでも骨盤ベルトで骨盤
矯正を始めれば目に見えて効果が感じられることでしょう。
産後ママが悩む腰痛やひざ痛予防にも効果的です。
ただ、自分で骨盤ベルトをしているだけでは、本当に歪みがどちら側にでているのか、どの部分を治せば良いのかわからないと思います。
骨盤矯正は産後の方が効果がでやすいので、産前にあきらめていた人も産後に始めるのがお奨めです。
わかば接骨院でも産後ママのための骨盤矯正の相談・施術に対応しております。