">
産後の下半身太りの原因は?
投稿日:2017.05.30
【下半身太りはママの共通の悩み】
産後ママさん達から、「下半身が太くなってしまって戻らない」という悩みをよく聞きます。
確かに、出産後の女性のお腹がなかなかすぐにはひっこまないのはわかりますが、腰周りや太もも、お尻まで余分な脂肪がついて太ってしまったというママさん達も多いです。
それは出産で最大に拡がった骨盤内に内臓が下垂してポッコリお腹になり、骨盤が拡がることで太ももの骨の位置も外側へずれるので、緩んだ骨盤や股関節周りに余分な脂肪がつきやすくなるのです。
産後ママ達が一様に「腰周りに余分なお肉がついた。お尻が大きくなってしまった。太ももが太くなった。」と言うのはこのためです。
【産後の下半身に何が起きている?】
○骨盤の歪み
妊娠中から分泌されるリラキシンというホルモンの働きにより骨盤底筋や靭帯が緩み、関節も柔らかくなって、出産に向けて骨盤が開く準備が整います。
そして出産では骨盤が最大に開いて、赤ちゃんを通します。
出産後骨盤は、授乳による子宮の収縮の影響もあり徐々に閉じていきますが、左右の閉じ方が違ったり高さが違っていたり歪みが生じている場合があります。
出産で開くのは骨盤だけではなく恥骨結合部も押されて歪みが生じたりしていますから、その影響も受けています。
骨盤が開いていると、太ももの骨のつき方も開いた骨盤に合わせる為、通常よりも外側にずれて幅を取る形になりますので、当然お尻も横に拡がり大きくなります。
○足がむくむ
産後、女性は母乳を出すために水分を体に溜めやすい体質になっています。
母乳を作るために水分が必要なため(正確には母乳はママの血液からつくられますが)、たくさん水分を摂取する傾向もありますが、水分を溜めやすい体質になっていることもあり、むくみにつながったりしています。
水分は重力の関係でどうしても下に行きやすいので足がむくんでしまうのです。
また、足は心臓から遠いので、心臓のポンプの圧力が届かず、血流がそんなに良くないことも影響して老廃物が溜まりやすくむくんでしまうのです。
○脂肪がセルライトに変化
妊娠中にママの体についた皮下脂肪は、水分を多く含む流動性脂肪で、燃焼しやすく比較的落ちやすい脂肪です。
ですから出産から6ヶ月間はダイエットの成果が出やすいことが知られています。
でも、この燃焼しやすい水分の多い流動性脂肪を放っておくと、燃焼しにくい落としにくい脂肪になっています。
それがセルライトです。
セルライトは、体の老廃物が溜まってできる脂肪で、非常に代謝が悪く燃焼しにくい脂肪です。
○太ももが太くなる
太ももが太くなる理由ですが、ひとつには骨盤の開きと合わせるように太ももの骨が外向きになってしまい、腰や股関節周辺に余分な脂肪がついてしまうので、妊娠中についた脂肪が燃焼できずにそのままセルライトに変化してしまったり、妊娠中から大きなお腹を支えているうちに意外にも太ももの筋肉が発達してしまったということもあります。
また、産後ママの中には、出産までおしゃれを我慢していたから、産後はまたヒールの高いパンプスを履いておしゃれしたいと思って踵の高い靴を履いたりする人もいるかと思いますが、痩せたいのであれば逆効果です。
ヒールの高い靴は姿勢を保つために太ももに力をいれてふんばる為、太ももの筋肉が逆に鍛えられて発達してしまうのです。
せっかく産後ママの落ちやすい流動性脂肪が筋肉に変わってしまい、簡単には落ちない太ももマッチョな体型になってしまいます。
○基礎代謝が低い
産後ママは、あまりすぐには激しい運動も長時間の運動もできない為どうしても運動不足になりがちです。
基礎代謝が低くなるのは、運動不足により筋肉量が減ってしまうとなります。
基礎代謝が落ちている状態だと産前と同じ動作をしても消費カロリーが少なく痩せにくい体質になっています。
また意外にも皮下脂肪が冷えの原因となっていて、体の冷えのせいで基礎代謝が低くなっているということも見逃せません。
体が冷えるとリンパの流れや血流も滞って老廃物が溜まりやすくなり、その結果太ります。
【産後の下半身太りを解消するのに大切なこと】
産後、下半身が太るメカニズムはだいたい理解できました。
なので、後は太らないような対策をするにはどんなことに気をつけて何をしたら良いかですね。
まず、体を冷やさないこと。
皮下脂肪は意外にも体を冷やしてしまうことがわかりました。
体を冷やさないためには、体を温める料理を食べたり、お風呂で湯船につかり、十分温まることもひとつの方法です。
下半身太りの原因として、余分な水分の溜め込み・血流の悪さ・リンパの流れの悪さからくるむくみも考えられますので、むくみを生じさせないことも重要です。
むくまないようにするためには食事の中の塩分量に気をつける必要があります。
塩分の摂りすぎは、塩分が水分を取り込んで離さないため水分量をどうしても増やしてしまいがちになります。
塩分摂取には注意が必要です。
次に、やはりなんと言っても下半身太りを解消するには骨盤を締めることです。
産後の骨盤矯正はダイエットを語る上で絶対に外せません。
産後骨盤が締るのを自然に任せていても、左右にバラツキが生じたりして、歪みの原因になります。
やはり骨盤ベルトなどでしっかりサポートしてあげると正しい形に戻っていきやすくなりますのでお奨めです。
骨盤を閉めることで、内臓の下垂が直り、ポッコリお腹が解消されます。
そして骨盤の閉まると同時に外側に開いていた太ももの骨も、元の位置に戻ってきます。
すると、腰周りの余分な脂肪も次第に落ちて小尻になります。
骨盤矯正は、非常に大事です。
わかば接骨院でも産後ママのための骨盤矯正の相談・施術に対応しております。