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産後の腰痛を和らげる方法
投稿日:2017.05.07
【産後の辛い腰痛】
産後ママがよく腰が痛くなるのは皆さん知っていると思いますが、その原因って結構いろいろあるんです。
原因は決してひとつではないのに、「きっと赤ちゃんの抱っこやお世話が大変だから」と、決めつけていませんか?
確かに赤ちゃんは3㎏もあるのですから、その赤ちゃんを抱っこしたり、お風呂に入れたり、おむつを替えたり、検診に行く時は、赤ちゃんのおむつ等が入ったトートバック等も持参するなど、大変ですよね。
産後ママは赤ちゃんのお世話を全力でするうちに、知らず知らずのうちに腰を酷使しています。
でも、腰は肉体労働による酷使以外の原因からも、疲労を蓄積しているのです。
例えば、睡眠不足。
赤ちゃんは、生まれてすぐから3カ月位までは、一度にたくさんお乳を飲めないので、2~3時間おきに泣いてお乳を欲しがります。
ですから、この時期ママは夜中も赤ちゃんの泣き声で目を覚まし、お乳を与えているのですから、当然睡眠不足になっています。
実はこの睡眠不足にも腰痛になる原因があります。
【産後は睡眠不足】
赤ちゃんが無事生まれて「ほっ」とするのも束の間。
初乳をあげたらすぐに赤ちゃんのお世話が始まります。
生まれたての赤ちゃんは、出産で生まれて来る時に疲れているので、初乳を飲んだらスヤスヤと眠る場合もありますし、生まれる時に大変だった場合は、そのストレスから泣き続ける場合もあり様子はさまざまです。
生まれて一日経つと、一日のサイクルらしきものが出てきます。
だいたい赤ちゃんは最初からお乳をごくごくと上手には飲めませんし、飲む量も少ないので、2時間おきに泣いてお乳を飲もうとします。
最近の産院は、生まれてすぐに母子同室ですので、ママ達も産後の疲れを癒す暇もありません。
出産直後から、初乳、おむつ替えとママの仕事が始まります。
まだ産院に入院中は、ママの食事が自動的に出してもらえるだけ助かっていますが、産後の退院も以前と比べて平均5日目と短くなっていますので、退院したらすぐ赤ちゃんのお世話に自分達の食事作りなど始まります。
里帰り出産などで、実家のお母さんにお世話になれる場合は良いですが、帰ってもパパのお世話が増えるようでは、ゆっくり体力の回復もできません。
産後に腰痛が現れるのは、家庭の状況によりママ一人での育児状態となり、全然休めないということも影響しています。
睡眠不足が慢性化すると、産後ママは、夜の22時~翌2時に分泌されるという成長ホルモンの分泌がさえぎられてしまい、成長ホルモンによって傷ついた組織の修復をはかったり、疲労回復をしたりということができなくなってしまいます。
それで、産後ママには腰痛が出始めてしまうのです。
睡眠不足でママの疲労回復ができないようでは、翌日もまた赤ちゃんのお世話があるのですから大変です。
長い期間疲労を回復できずにいると、腰痛だけでなく、精神的にも疲労してしまい、産後うつを発症したりするリスクもあります。
産後ママは、赤ちゃんにとってもパパにとってもお嫁さんとしても娘としても皆から必要とされる大切な存在です。
遠慮せずに、夜中のおむつ替えや授乳はミルクにするなどして、パパやおばあちゃんに出番を作って任せましょう。
パパやおばあちゃんも赤ちゃんと接する機会ができて、堂々と抱っこができるので、きっと喜んでやってくれるはずです。
その間産後ママはゆっくりと睡眠をとるようにしてください。
睡眠をしっかりとることで、ママの体も成長ホルモンの恩恵を受け、腰痛も組織が修復されて翌日には、すっかり痛みが消えたりするものです。
睡眠がいかに大事か分かりますよね。
【母乳に栄養がとられてママは鉄分不足】
母乳をあげていると、食欲があり、つい食べ過ぎてしまう産後ママも多いようですが、量を食べて満足しないで、栄養バランスには気をつけてほしいです。
赤ちゃんの栄養も考えて、薄味の和食中心のメニューで頑張っているママが多いと思いますが、栄養バランスは赤ちゃんの為だけではいけません。
ママ自身の栄養摂取で、赤ちゃんにどのくらいとられてママ自身の摂取量が減っているのか、大雑把に知っておくことが大事です。
だいたいバランス良く食べているママでも、不足しがちなのが鉄分です。
ご存知のように、赤ちゃんの母乳はママの血液から作られます。
そのため、母乳は、「白い血液」とも呼ばれるくらいです。
つまり、血液を作るためには鉄分が必要で、母乳をあげている産後ママは、赤ちゃんにあげるお乳にかなりの鉄分を消費していることになるのです。
赤ちゃんが生まれる前や妊娠する前には、摂取した鉄分は全て自分の造血のために使えたのが、赤ちゃんが生まれると、母乳を作るために鉄分が必要になるので、産後ママは、赤ちゃんの分と自分の分の両方を満たす量を摂取しなければならないのです。
鉄分を多く含む食品を積極的に摂りましょう。
《鉄分を多く含む食品》
小松菜・ほうれん草・あさり・レバー・プルーン・高野豆腐など。
また、母乳には、カルシウムやたんぱく質も多くがわたってしまうため、小魚・チーズ・魚・赤身の肉等も多めに摂取しましょう。
【骨盤がまだ開いていて内臓が下がっている】
長い妊娠期間中、「リラキシン」というホルモンの作用で股関節の靭帯や骨盤底筋が緩んで開いていた骨盤です。
出産と同時にすぐ閉まるわけではなく、靭帯や骨盤底筋の弾力が戻ってきてから徐々に閉じていきます。
出産時に骨盤に歪みが生じている場合もあり、歪みがあると腰部の血流も悪くなって老廃物が流れにくくなり、腰痛の原因にもなります。
また、妊娠中についた腰周りの皮下脂肪が、冷えの原因となり、腰が冷えて血流が悪くなり腰痛が起きるということもあります。
いずれにせよ骨盤が歪んだまま固まってしまうのは、さまざまな病気の原因を作ってしまうので決して良くありません。
妊娠中分泌されていたリラキシンの影響で緩んでいる骨盤底筋や、仙腸骨・股関節の靭帯が柔らかいうちに、骨盤矯正するのがお奨めです。
骨盤矯正は、靭帯や関節の柔軟性のある産後6ヶ月以内位までが一番効果がでやすいとされているため早めの施術がお奨めです。
腰痛の悩みを骨盤矯正でしっかり治して、元気に楽しく育児をしたいですね。
わかば接骨院でも産後ママのための骨盤矯正の相談・施術に対応しております。