産後コラム

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産後ホルモンバランスが乱れる原因

【妊娠前・妊娠中・産後に分泌するホルモンの違い】

 

女性ホルモンにはさまざまな種類と働きがあります。

 

いつ、どんなタイミングで、どこから分泌されて、どんな働きを担っているのかを知りましょう。

 

妊娠前に分泌されるホルモンと妊娠中分泌されるホルモンと産後に分泌されるホルモンとがあります。

 

妊娠前は、排卵を促す働きのホルモン「エストロゲン」が働き、分泌液を増やして精子が子宮頚管を通過しやすくしたり、受精卵が着床しやすい子宮環境にしたり(「プロゲステロン」の働き)、妊娠の成立を促します。

 

このように、妊娠前や妊娠中に働くホルモンは、妊娠中には皮下脂肪を増やして丸みを帯びた女性らしい体型にしたり、胎盤の完成や維持など赤ちゃんが発育しやすい子宮環境を作るなど、母体の維持に役立っています。

 

そして無事、受精卵が子宮内膜に着床して妊娠すると、ますます、出産に備えてエストロゲンとプロゲステロンの分泌が増加します。

 

こうして10カ月間は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の働きで母体維持されています。

 

同時に、出産が近づくと出産に備えて赤ちゃんが産道を通りやすいように骨盤を開く準備を始めます。

 

骨盤を開くために、股関節や仙腸骨などの関節を柔らかくしたり、骨盤底筋や靭帯を緩める働きをする「リラキシン」というホルモンが働き始めます。

 

また、妊娠中は子宮の収縮を抑えなければならないので、「オキシトシン」というホルモンも分泌されています。

 

「エストロゲン」は、卵巣と胎盤で作られて分泌し、「プロゲステロン」は、コレステロールから作られ、卵巣と胎盤から合成されて分泌します。

 

そして無事出産が終わると、それらの代わりに「プロラクチン」というホルモンの分泌が増えます。

 

このホルモンは乳汁の分泌を促すホルモンで、羊水中にも含有されています。

 

下垂体前葉から分泌されるホルモンです。

 

このように女性の体は、妊娠前から妊娠中・産後まで、さまざまなホルモンの影響を受けています。

 

【産後ホルモンバランスが乱れるとどんな症状になる?】

 

産後ママは、昼も夜も赤ちゃんのお世話で大変です。

 

授乳のために夜中も三時間おきに起きたり、赤ちゃんが泣くと自然と目覚めたり。

 

産後ママは母性本能が働いているので赤ちゃんのどんな変化も見逃しません。

 

それで、産後ママは体調が戻ってきていないのに、睡眠不足になるので自律神経が乱れてしまいます。

 

そして、血流も悪くなって、顔や手足がむくんでしまいます。

 

また、授乳によって体は水分不足になるため、水を溜め込もうとする特徴があります。

 

それで産後ママは、むくみやすいのですが、むくみの他にも「プロラクチン」の分泌で母乳の乳汁分泌が促され、排卵が抑制されるので、産後8か月くらいは生理が来ません。

 

授乳の回数が減ったり、断乳によって産後の生理が始まるのですが、規則正しく生理が来るわけではなくプロラクチンの影響で排卵が抑えられているので生理不順になりがちです。

 

以上みてきたように、産後にホルモンバランスが崩れる理由としては、睡眠不足や、むくみ、授乳の影響、ストレス、食事のバランスなどが考えられます。

 

ホルモンバランスが崩れると、抜け毛が酷くなったり、ニキビ・湿疹などの肌荒れも起こします。

 

こうした状態から抜け出せないでいると、ホルモンバランスの乱れから、「うつ病」を発症してしまうこともあるので、なかなか侮れない症状です。

 

【ホルモンバランスを整えるには】

 

栄養のバランスのとれた食事をすることが一番大事です。野菜を多く摂ることと、豆腐や納豆などの大豆製品を多く摂るとホルモンバランスを整えてくれます。

 

大豆製品は「大豆イソフラボン」が含まれているので、女性ホルモンの一種エストロゲンと近い働きをしてくれ、ホルモンのバランスを整え易いのです。

 

そして、軽い運動をすることも、ホルモンバランスを整える上で有効です。

 

運動することで、血流を促し、手足のむくみをとってくれます。

 

天気の良い日は赤ちゃんをベビーカーに乗せて一緒にお散歩すると、子育て中の良い気分転換にもなるのでいいですよね。

 

そして何より無理しないことと、疲れをためないことです。

 

産後のホルモンバランスが乱れるのは当然です。

 

妊娠中と違うホルモンが優位となり、ママの体は劇的に変化しているからです。

 

出産のために緩んでいた靭帯が弾力を取り戻し、授乳とともに子宮はもとの大きさに戻るべく収縮を始めます。

 

開いていた骨盤が閉じようと動き出します。

 

赤ちゃんに授乳する度にプロラクチンというホルモンが増え、もっと乳汁を作るように脳に指令を送りますが、一方で、エストロゲンも生理再開はいつからにしようかと徐々に分泌を増やしてスタンバイし始めます。

 

一人の女性の体が、母体の機能を優先させるか、女性の機能を優先させるか、それを決定づけるホルモン同士が拮抗(きっこう)している状態と言えます。

 

そのため、ホルモンバランスが崩れた状態となります。

 

産後ママの誰もがなりうる症状なのです。

 

しかし、なんとかホルモンバランスを正常化して元気な日常生活を送りたいですよね。

 

わかば接骨院でも産後の女性のための、各種症状についての相談・施術に対応しております。

 

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