産後コラム

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産後に尾低骨の痛みが起こる理由

【尾低骨の役割とは?】

 

尾低骨とは、脊柱の末端にある骨のことで、人間がサルだった時にしっぽが付いていた名残の骨とされています。

 

人間に進化する前は、この骨から先にしっぽが付いていたという事ですね。

 

あまり知られていませんが、尾低骨は「尾骨」「尾りょう骨」とも言い、骨盤の一部の骨なのです。

 

尾低骨には、骨盤を構成する筋肉のひとつである骨盤底筋の筋肉の一部がくっついています。

 

骨盤の下の方にある骨盤底筋は、腸や子宮などの内臓を支える筋肉です。

 

何らかの理由で尾骨の位置がずれたり、骨盤が歪むと、骨盤底筋も緩みやすくなるといった問題が起こります。

 

また、尾低骨は立ったり歩いたりする際に体のバランスを取る役割も果たしています。

 

加えて尾低骨は、尻餅をついたときに一番に衝撃を受ける骨でもあり、骨折する頻度が高い場所です。

 

普段あまり注目することのない骨ですが、人間の体を構成するうえで重要な骨でもあります。

 

【産後に尾低骨が痛くなるのはなぜ?】

 

産後の女性が、尾低骨周辺の痛みや違和感を訴えることがあります。

 

なぜ多くの女性が出産後に尾低骨が痛むのでしょうか?

 

出産後に尾低骨が痛むのは、以下のような理由があります。

 

〇妊娠・出産に伴う骨盤の歪み

 

女性の体は、妊娠するとリラキシンというホルモンを分泌して、出産に備えた体作りを始めます。

 

赤ちゃんを産むために、骨盤周辺の関節・靭帯を緩めて骨盤を開いていくのです。

 

そして、出産の時に骨盤が最大限まで開くことで、赤ちゃんが産道を通って外に出てくることができます。

 

緩んだ骨盤はとても歪みやすいため、妊娠中や出産後に骨盤が歪む人も少なくありません。

 

骨盤が歪むと、その一部である尾低骨も当然ズレていきます。

 

骨盤が歪み、尾低骨がズレたまま放置しておくと、そこにくっついている筋肉や靭帯が引っ張られたり、過剰に負荷がかかって痛みが発生するのです。

 

〇座っている時間が長い

 

産後は、授乳をする時間もあり、身体も疲れているので座っている時間が多くなります。

 

座っている間は、尾低骨が圧迫されているので長時間座りっぱなしの状態が何日も続くと、徐々に尾低骨が痛み始めます。

 

尾低骨は、変形や骨折をしやすい骨でもあるので、負荷をかけすぎていると知らないうちに骨折している可能性もあります。

 

〇筋肉の疲れ・コリ

 

尾骨周辺には、骨盤底筋群の筋肉が取り巻いています。

 

同じ姿勢を続ける・重い物を持つ・立ち仕事をしているといった生活をしていると、尾低骨周辺の血行が悪くなり、筋肉がこります。

 

筋肉のコリは、徐々に蓄積して痛みや違和感として症状が現れてきます。

 

【尾低骨の痛み対策でできることは?】

 

産後に尾低骨が痛みだしたら、以下のような対策法を試してみましょう。

 

①ドーナツ型クッション

 

座る時にお尻が地面に直接着くと、尾低骨に負荷がかかりますよね。

 

真ん中に穴が開いたドーナツ型クッションを使うことで、尾低骨への負荷を軽減することができます。

 

②骨盤の歪みを治す

 

産後の尾低骨の痛みの多くが、骨盤の歪みから発生しています。

 

骨盤の歪みを矯正して、尾低骨の痛みから解放されたという人もたくさんいます。

 

骨盤の歪みを矯正する方法として、

 

・骨盤ベルトを使う

 

・骨盤矯正ストレッチを行う

 

・整体や接骨院で骨盤矯正の施術を受ける

 

・骨盤矯正グッズを使う

 

などが挙げられます。

 

骨盤矯正をして、歪みを安定させれば症状が改善する可能性は高いです。

 

自分に合った方法、医療機関を選択して骨盤の歪みを矯正していきましょう。

 

〇冷やす

 

尾低骨付近が炎症を起こして、痛みがある時は患部を冷やすのも効果的です。

 

ジンジン、ズキズキという激しい痛みの際は、患部を冷やして炎症を落ち着かせましょう。

 

〇お尻の筋肉を鍛える

 

骨盤が歪み、骨盤底筋が弱くなることで尾低骨への負担が大きくなり、痛みが現れることがあります。

 

骨盤底筋だけで内臓を支えているから、過剰な負荷が尾低骨にかかるようになるのです。

 

お尻の筋肉を鍛えれば、骨盤底筋にかかっていた負荷をお尻でも支えることができますし、骨盤の歪みに伴う姿勢の崩れも改善します。

 

〇座り方を変える

 

長時間の座りっぱなしは尾低骨を圧迫し、痛みの原因となりますが、座り方が悪いとより痛みが強く出ます。

 

特に妊娠中は、お腹が大きくなるのでそれをかばうために前傾したような姿勢になります。

 

尾低骨に負担をかけない座り方のポイントは、「骨盤を立てて座ること」です。

 

背筋を伸ばして、椅子の背もたれにしっかりと尾低骨から背骨をくっつけるように意識しましょう。

 

【強い痛みがあれば病院へ】

 

尾低骨は、傷つきやすい骨なので本人が「大丈夫」と思っていても、骨の損傷や変形が発生していることがあります。

 

出産のダメージが大きく、骨盤骨折が起きている可能性も否定できません。

 

我慢できないほどの強い痛みを感じる、痛みが何日も続く場合は我慢せず、専門の医療機関を受診してください。

 

痛みを放置すると後々もっと痛みが激しくなり、治療にも苦痛を伴うことになります。

 

わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。

 

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