産後コラム

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恥骨痛が産後に起きる原因

【産後の体調の変化】

 

出産という人生の大仕事を終え、しばらくは消耗した体力を取り戻すのが精一杯。

 

自分の体調のことまで気が回らないというのがお母さんたちの正直なところではないでしょうか。

 

それこそ生死をかけた難産を乗り越えたお母さんもいらっしゃることと思いますし、数時間でトラブル無く安産でしたというお母さんもいらっしゃいます。

 

しかし、安産だったからすぐに日常生活に戻って良いというわけではありません。

 

産後に無理をしたせいで、後から大変な痛みを伴うトラブルになることもあります。

 

出産を境に女性の体の中ではホルモンバランスが目まぐるしく変化し、どんなに出産を経験しても慣れることはありません。

 

それだけ出産は大きなリスクを伴いますし、女性の体はとってもデリケートにできているのです。

 

赤ちゃんのお世話に追われて、ついつい自分の体の調子を振り返るのが後回しになってしまいがちですが、お母さんの体あっての子育てです。

 

産後に腰痛は悪化していませんか?

 

むくみは解消されましたか?

 

原因不明の頭痛に悩まされていませんか?

 

他にも、デリケートな場所だから言い出しにくいけれど、恥骨に関するトラブルは意外と多いものです。

 

股の部分に痺れるような違和感や、立ち上がる時、歩き始める時にピリッとした痛みはありませんか?

 

それはちょうど下腹部の下に位置している恥骨に何らかの異変が起きている合図です。

 

歩くのも困難になるほど悪化する前に、原因を突き止めて早めに対処しておきたいですね。

 

【恥骨のお話】

 

骨盤と聞くと一般的にお尻と腰の間にある大きな骨を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は5種類の骨の集まりから成っています。

 

皆さんが骨盤として思い浮かべている所は腸骨と呼ばれる大きな骨です。

 

この他に、恥骨・坐骨・尾骨・仙骨というそれぞれ役割の違う骨が集まっているのです。

 

その中でも今回は恥骨についてのお話です。

 

恥骨は骨盤の中でも最下部に位置していて、門のように赤ちゃんの通り道を司っている大事な骨です。

 

妊娠中は女性ホルモンからの伝達で、子宮を守るために恥骨は閉じておくよう指示されています。

 

妊娠後期になると女性ホルモンのバランスも変化し、赤ちゃんが通れるように開きましょうという指示に変わります。

 

恥骨は赤ちゃんの通り道を準備するため最大限に開き、その周辺の靭帯も出産に備えて柔らかく伸びるようになるのです。

 

本来出産を終えれば、この恥骨もその開閉をコントロールしていた靭帯も元に戻って閉じるようにできているはずです。

 

しかしお産が急激に進んだりお母さんの体に対して赤ちゃんが大きかったりすると、恥骨の結合部分が追い付かず、開いたままになりその後のトラブルに繋がることもあります。

 

これが恥骨結合の乖離と呼ばれるものです。

 

恥骨が離れたままになっていると、骨盤の衝撃を靭帯が受け止めて本来の役割以上の働きをしなければならなくなり、やがて疲れが溜まり炎症を起こします。

 

恥骨に負担をかけないために産後に無理をしないというのは大切なことです。

 

正しい位置に骨盤ベルトをして、新生児より重たいものは持ってはいけないと言われるのはこのためなのです。

 

2人目や3人目といった場合、上のお子様を抱っこしなければならない状況もあるかもしれません。

 

しかし34キロが限界の産後の恥骨に、10キロを超える負荷がかかるのはまだ耐えきれないのです。

 

お子様にもお話しをして膝の上で抱きしめてあげるなど理解してもらい、産後の経過はお母さんとお子様が過ごしていく大事な時間を形作るものだということを忘れないでくださいね。

 

【恥骨痛の改善する方法】

 

産後の女性の骨盤や靭帯は柔らかいため、歪みを起こしやすいのも事実ではありますが、逆に骨盤の矯正によって改善が期待できます。

 

外出の許可が下りたら、産後26ヵ月頃の骨盤が柔らかいうちに矯正を始めることで、効率良く骨盤矯正の効果を得られることがわかってきました。

 

授乳のタイミングやご家族の方の協力など、色々な条件によりなかなか外に出ることが難しいかもしれませんが、骨盤を正しい位置に定着させることで解決できるトラブルも数多くあるのです。

 

骨盤矯正は接骨院だけでなく骨盤矯正ベルトや、自分で行うストレッチなどがありますが、自分にあった改善方法を見つけるためにも、まずは専門機関で診てもらいましょう。

 

人に言いにくい場所なので、なかなか打ち明けにくい恥骨ではありますが、この痛みをそのままにしておくと、歩くのも困難になってしまうこともあります。

 

そして、恥骨のトラブルは産後のお母さんたちには少なくありませんし、特に歩行が困難なほど痛みがある場合は、我慢をしてはいません。

 

恥骨に限らず、違和感があるけれど原因の特定できない方も、産後のトラブルはお一人で悩まずにまずはお近くの専門機関で相談をしてみましょう。

 

わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。

 

産後の骨盤矯正の詳細はコチラをご覧ください。