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産後の尾てい骨痛には骨盤矯正
投稿日:2017.10.01
【尾骨(尾低骨)とは】
尾低骨は医学的には尾骨と呼ばれており、背骨のお尻側の先端あることから尻尾の名残だと言われている骨です。
尾低骨は骨盤を構成する骨の一つです。
骨盤は主に5種類の骨の集まりで、
①仙骨、②尾骨(尾低骨)、③腸骨、④坐骨、⑤恥骨
があり、尾骨はほとんど仙骨に結合しています。
そして産後に尾低骨の周辺が痛いと感じている場合、骨が座る時や寝転がる時に椅子や床に当たって痛んでいる場合もありますし、仙骨の周りにある仙腸関節が炎症を起こしても尾低骨が痛んでいると感じる場合もあるのです。
尾低骨痛を感じるタイミングは、
・ かたい椅子や床などに座っている時
・ 座っているところから立つ時、寝転がっているところから起きる時
・ 歩き始める時
・ 尾低骨の周辺を触った時
・ 寝返りをうった時
・ 重たい物を持つ時
・
など、尾低骨痛と一言で言っても痛みが出るタイミングは人それぞれ違います。
【産後の尾低骨痛】
赤ちゃんの通り道を確保するために骨盤が最大限に開くように、その周辺の筋肉や靭帯も出産に備えて柔らかく伸びるように女性の体は本能的に備わっています。
産後、骨盤および筋肉や靭帯は1~6ヵ月かけて元に戻っていくのですが、この骨盤が不安定な時期にもお母さんたちは無理な体勢をしなければならないことも少なくありません。
赤ちゃんを抱っこしたり重い荷物を持ったりするだけでも、尾低骨やその周辺の戻りきっていない筋肉や靭帯にはかなりの負担となり、痛みのもととなる炎症を起こしやすくなります。
産後の尾低骨周辺の痛みを和らげる方法にはいくつかあります。
・お尻への衝撃を和らげてくれる骨盤に優しいクッションを使う
特に座って授乳している時に痛みが出るお母さんも多いと思いますので、ドーナツ型のクッションやベーグルクッションなど、骨盤を包み込み支えてくれる設計のクッションを取り入れると、尾低骨が直接刺激されず痛みを軽減してくれます。
・骨盤ベルトを活用する
骨盤のぐらつきを軽減させると尾低骨痛が緩和される時は、骨盤ベルトを活用しましょう。
骨盤ベルトを締め過ぎて血流が悪くなったり、骨盤が歪んで固定されたりすることもありますので、着用の仕方は産院で教わるようにしましょう。
・普段の姿勢から気をつける
脚を組んで座る、片方の肩ばかりでカバンを持つ、片側の足に重心をかける姿勢が癖になっている、猫背もしくは反り腰・・・など知らず知らずのうちに骨盤に負担をかけていることは意外とたくさんあります。
・快適な睡眠の環境を確保する
夜間に授乳時間の間隔が定まらないと、体を伸ばして熟睡する時間はほとんどありませんよね。
赤ちゃんが気になるあまり、横向きの姿勢が続くのも骨盤への負担になります。
赤ちゃんが寝入ったら短時間でも十分なスペースを確保して、あお向けで力を抜いて休むこともお母さんの体には必要なことです。
・産後の健診で許可が出たら入浴して体を温める
骨盤が歪んでいなくても骨盤内の血流が滞っていると、尾低骨にだるさを感じることがあります。
入浴をすると全身の疲れも取れますし、24時間赤ちゃんに付きっきりのお母さんのリフレッシュにもなりますので、ご家族の方にも協力していただきなるべく湯船に浸かる時間を持てると良いですね。
【尾低骨痛には骨盤矯正】
産前より産後に尾低骨の痛みが増したというケースは多いけれど、産後は赤ちゃんのお世話に追われてなかなかお母さんの体をケアしている時間は無いかもしれません。
しかし尾低骨をはじめ骨盤の歪みに起因するトラブルは、放置しておいて悪化することはあっても自然に治るということはほとんどありません。
そして接骨院での骨盤矯正は一度で正しい位置に戻るものではなく、きちんと定着させるためにある程度定期的に調整する必要があります。
それは一度調整しても、普段の生活の癖などでどうしても歪みが出やすい場合が多いからです。
接骨院にて骨盤を正しい場所へ定着させながら、周りの筋肉や靭帯の回復とともに骨盤を歪みのない状態に維持できるのが理想的です。
産後数ヵ月は骨盤が柔らかい状態なので、骨盤矯正のチャンスとも言えます。
歪んで定着してしまう前にケアを始めることで、尾低骨の痛み緩和以外にも下半身太りや冷え性などにも効果的です。
尾低骨痛はレントゲン写真などを撮っても骨に異常があるわけではないので、医療機関では痛み止めや湿布薬などで痛みを和らげる以外にはなかなか方法がありません。
そういった方にも接骨院では様々な方向から尾低骨のトラブルにアプローチすることが可能です。
尾低骨痛の原因が骨盤にある場合、改善することができるのです。
尾低骨の痛みで立ち上がるのも困難になる前に、まずはお気軽にご相談くださいね。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。