産後コラム

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産後腰痛になる原因

【腰のしくみ】

 

まずは、腰のしくみについて説明します。

 

脊椎動物(=背骨がある動物)の中で、4本足で歩く動物は体重が4点に分散されています。

 

背骨は、頭や内臓を支える「梁」のような役割をしています。

 

しかし、進化の過程で人間は四つんばいをやめて、2足歩行を始めました。

 

背骨が縦向きになり、その役割は「柱」のようなものへと変化したのです。

 

荷重が垂直方向に変わったことにより、身体の中で1番重い頭を腰で支えなければならなくなりました。

 

そのため、4足歩行の動物と比べると、腰の骨や筋肉に大きな負担がかかるようになったのです。

 

「柱」と表現していますが、背骨は1個の骨でできている訳ではありません。

 

実際は「椎骨」という26個の骨から構成されています。

 

上から順に頸椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙骨、尾骨と分かれています。

 

このように複雑なつくりになっているのは、前後左右の動きに柔軟に対応するためです。

 

 

【腰の役割】

 

身体にとって、腰は最も重要な部位の1つと言えるでしょう。

 

それでは、どんな役割を持っているのでしょうか?

 

○身体を支える

 

立ちあがって歩く、椅子に腰かける、高いところに手を伸ばす、など毎日の生活を送るなかで、人間はさまざまな姿勢を取ります。

 

特に、立っている状態では、頭や首、両腕など上半身の重さを腰だけで支えています。

 

腰がきちんと機能していなければ、そのすべての姿勢を保つことはできないのです。

 

○身体を動かす

 

日常生活での動作や運動には、腰の働きが大きく関係しています。

 

無意識に行なっている「歩く」ということも、腰が正常な働きをしているからこそスムーズにできるのです。

 

つい忘れてしまいがちですが、腰はその複雑な構造上、ちょっとした動きによって大きなダメージを与えられることもあるので注意が必要です。

 

○神経を保護する

 

腰の役割のなかでもっとも大切なのが、神経を保護することです。

 

背骨を形成している「椎骨」は縦に26個連結していますが、1個の「椎骨」を見ると、「椎体」と「椎弓」という2つの部分に分かれています。

 

「椎弓」は穴があいていてそれぞれの穴が連なることで、長いトンネル(=脊柱管)のような形になります。

 

「脊柱管」のなかを「硬膜」と呼ばれる袋に入った「脊髄」が通っています。

 

「脊髄」から「末梢神経」が枝分かれして、身体中に伸びています。

 

このように、腰は首と同じくらい大事な神経が数多く集まっているので、腰を痛めてしまうとその影響は身体全体に及び、あらゆる場所に不調が現れてしまうのです。

 

 

【産後、腰痛になってしまうのはなぜ?】

 

それでは、産後の悩みとして腰痛がよくあげられるのはなぜでしょうか?

 

そもそも、産後は腰痛になりやすい状態である、と言えます。

 

それには、妊娠・出産が大きく関係しています。

 

赤ちゃんを産むためには、通常しっかり締まっている骨盤を大きく開く必要があります。

 

出産準備として、妊娠中から女性ホルモンの1つである「リラキシン」の分泌が始まります。

 

「リラキシン」のおかげで、骨盤の関節やじん帯がゆるみ、赤ちゃんの頭が通れるようになるのです。

 

本来であれば、出産を終えて「リラキシン」の分泌がおさまると、自然と骨盤も締まっていくはずです。

 

しかし、何かと便利な現代に生まれ育った女性たちは、昔と比べて運動不足で筋肉があまりついていない状態で出産に臨みます。

 

筋力が弱いため出産後も骨盤がうまく戻らず、左右の骨盤をつなぐ「恥骨結合」という部分が開いたままになってしまいます。

 

すると、ぐらぐらの骨盤では身体を支えきれずに、骨盤まわりに余分な負担がかかって痛みが生じる、すなわち腰痛へとつながってしまいます。

 

 

【腰痛を悪化させないためには】

 

産後のお母さんにとって腰痛は身近な悩みですが、なかには歩けないほどの痛みに見舞われる人もいます。

 

出産直後は体力も回復していないばかりか、しばらくの間は睡眠不足の毎日が続きます。

 

赤ちゃんのオムツ替えやお風呂、授乳などこれまでの生活ではなかった、腰に負担のかかる姿勢を取ることも多くあります。

 

そのうえ、腰痛にまでなってしまうと思うように身体が動かせず、本当につらいですよね。

 

そのようなひどい腰痛になるのを防ぐために、するべきことは何でしょうか?

 

まずは、寝るときの姿勢に気をつけることです。

 

仰向けやうつぶせの姿勢は腰に負担がかかりやすいので、寝るときは横向きになり、腰の下に小さな枕やバスタオルなどを敷いて高さを調整すると良いでしょう。

 

良質な睡眠を取ることも大切です。

 

時間がないからと言ってシャワーで済ませずに、きちんと湯船につかること。

 

身体が温まると血行が良くなって、痛みの軽減につながります。

 

ほかにも、栄養バランスの取れた食事をする、座るときの姿勢に気をつける、など自分でできることはたくさんあります。

 

それでも、症状に変化が見られない場合は、骨盤矯正もおすすめです。

 

産後の腰痛は骨盤がゆるみ開いた状態になっていることが原因の1つです。

 

よって、きちんと骨盤が締まり正しい位置に戻れば、腰痛の改善に効果が期待できます。

 

わかば整骨院は、骨盤矯正を専門に施術を行なっています。

 

日常生活を送れないほど腰痛が悪化してしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。

 

産後の骨盤矯正の詳細はコチラをご覧ください。