産後コラム

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恥骨の役割と産後のケアについて

【恥骨ってどんな骨?】

 

恥骨って体のどこにある骨でどんな役割をする骨なのか知っていますか?

 

恥骨について知るためには、まず骨盤の構造を理解する必要があります。

 

骨盤というと、「腰の周辺にあって、子宮などを守っている骨。」という認識をしている人もいるのではないでしょうか?

 

おおむね正解なのですが、実は骨盤はひとつの骨を指しているわけではなく、8つの骨が集まって構成されているのです。

 

骨盤は、お尻の付け根にある坐骨が結合している寛骨、その後ろにある仙骨、上部の背中側には左右対称に羽のように広がった腸骨があり、腹部にある恥骨が組み合わさって構成されています。

 

恥骨は骨盤を構成する骨のひとつで、左右に一つずつあり、骨盤を前面でつなぐ役割をする骨です。

 

この左右を繋ぐ部分を恥骨結合といい、恥骨に問題が起こるとこの恥骨結合に痛みが発生することが多いです。

 

骨盤は男性にも女性にもありますが、体の中で最もその形状に顕著な男女差が出る部分でもあります。

 

特に女性の恥骨は、子宮を守る役割を果たし、妊娠すると胎児ごと子宮を保護して出産まで体の外に出てこないように下半身を締め、出産の際には緩んで産道を広げる働きをします。

 

女性の恥骨には、妊娠から出産までを、スムーズに進める役割もあるのです。

 

【妊娠中から産後の恥骨に起きる問題とは?】     

 

妊娠から出産、そして産後の恥骨に起こるトラブルの理由についてご紹介します。

 

<妊娠初期の恥骨の痛み>

 

妊娠初期(2カ月~4カ月)に起こる恥骨の痛みは、妊娠すると分泌量が増える女性ホルモン「リラキシン」が影響しています。

 

リラキシンが分泌されると、出産に向けて靭帯が少しずつ緩んでいきます。

 

靭帯が緩むと、その周辺にかかる関節や筋肉への負担が大きくなって、恥骨が痛くなります。

 

リラキシンというホルモンは、女生理前に分泌されるホルモンでもあります。

 

そのため、妊娠していなくても生理前になると恥骨に痛みが出るという女性も少なくありません。

 

なお、生理前に恥骨が痛くなるといった自覚症状がある人は、妊娠初期に恥骨痛を訴える可能性が高いです。

 

<妊娠中期の恥骨の痛み>

 

妊娠中期(5カ月~7カ月)に起こる恥骨痛は、体型が大きく変化することで発生します。

 

妊娠中期に入ると、お腹周りも急激に大きくなり、その重さを腹筋や背筋で支えなければいけなくなります。

 

しかし、急激な体重の増加に腹筋や背筋だけで耐えるのは難しく、恥骨にも負担がかかるため痛みが発生するのです。

 

また、妊娠中期はつわりも落ち着いて食欲が出てくる時期でもあるため、一気に体重が増加しやすいのです。

 

<妊娠後期の恥骨の痛み>

 

妊娠後期(8カ月~10カ月)は、お腹もかなり大きくなり、歩くのもやっとの状態になります。

 

この時期のお腹の重さは8kg~10kgにまでなり、最も体への負担が大きいです。

 

特に、その重みを支える骨盤及び恥骨には多大な負荷がかかり、多くの妊婦さんがこの時期に恥骨痛を経験します。

 

さらに、出産が迫って来るとリラキシンの分泌量が再び増えて、靭帯を緩めるためより痛みを感じやすくなります。

 

<出産後の恥骨の痛み>

 

出産後に恥骨の痛みが現れるのは、出産に伴う骨盤の歪みが関係しているケースが多いです。

 

出産までに靭帯が緩み、赤ちゃんが産道を通るときに恥骨結合部が歪んだりねじれが生じて、傷が付いて痛みが出ます。

 

さらに、産後の緩んだ骨盤で過ごすことで、骨盤の歪みが激しくなっていき、恥骨痛を引き起こすのです。

 

出産で傷ついただけなら、産後しばらく時間が経過すれば自然に傷が回復して痛みは治まります。

 

もしも出産が終わってから、数カ月以上経過しても痛みが治まらない場合は、医療機関で相談してみましょう。

 

【恥骨が痛くなった時は】

 

痛みが顕著に表れる恥骨結合は、骨盤の中央に位置し骨盤を支える重要な部分です。

 

また、恥骨結合は細菌に感染しやすく、一度炎症が起きると再発を繰り返すことも少なくありません。

 

もともと左右の骨を支える役割もしている恥骨結合は、負荷がかかりやすい場所でもあり、ちょっとした刺激や衝撃で痛みに繋がるのです。

 

恥骨の痛みには進行具合によって段階があります。

 

初期段階では、チクチクとした痛みやたまにズキッと痛むことがあるものの日常生活に支障が出るほどではない状態です。

 

この段階で悪化する前に、ケアできれば悪化を防ぐことができます。

 

重症化すると、歩くだけでも激しい痛みを感じるようになり、体を動かさないようになって筋力が低下し、ますます恥骨への負担が増えるという悪循環に陥ります。

 

最初のうちは、恥骨の痛みに気づかない人もいるですが、臨月を迎える頃に痛みの自覚症状が出るケースが多いです。

 

症状が重くなるほど、痛みが激しくなりますし、治りも遅くなるので早めに治療を始めましょう。

 

骨盤の歪みが痛みの原因となっている場合は、骨盤矯正で歪みを整えることで痛みが軽減していくこともあります。

 

わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。

 

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