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産後に肩こりがひどくなる理由
投稿日:2018.05.23
わかば整体院院長の須崎です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は『産後に肩こりがひどくなる理由』について書いていきたいと思います(^O^)
みんな肩こりに悩んでいる、なぜ肩がこるの?
夜やっと眠ってくれた赤ちゃんの天使のような寝顔を見ている時も、気が付けば自分で自分の肩をもんでいる。
産後、肩こりの悩みをご相談されるお母さまがたくさんいらっしゃいます。
・長時間の抱っこやおむつ替えなどでの無理な姿勢
・蓄積される育児疲労
・運動不足
・ゆっくりと入浴できないことからの血行不良
など、子育てをしながらの忙しい毎日に、肩こりの様々な原因は潜んでいます。
でも産後に肩こりがひどくなるのはそれだけが原因ではないのです。
骨盤の歪み
妊娠、出産は女性の体にとってとても大きな出来事で、気づかないうちに体の中では様々な変化が起きているんですよ。
妊娠後期から末期にかけて卵巣や子宮・胎盤から主に分泌されるホルモン「リラキシン」の分泌量が増えてしまうのも、その一つ。
リラキシンによって産道周辺の関節や靭帯(じんたい)がゆるみ、柔らかくなるので分娩がスムーズ行われています。
しかし!骨盤の靭帯(じんたい)や関節がゆるんでいる時期に、妊娠の後期でお腹はどんどん大きく重くなり、その負担から骨盤に歪みが生じることが多くなります。
お腹が大きな妊婦さんが「がに股」気味に歩くのも、骨盤の歪み、骨盤の開きが原因になっているケースが多いのを知っていましたか?
大変な出産を経て子育てが始まれば、忙しい生活のちょっとした積み重ねで骨盤の歪みが進んでいきます。
妊娠・出産時のホルモンによるゆるみは産後3ヶ月から4カ月をかけてもとの状態に戻ろうとしますが、バランスを崩してしまった骨盤は正常な状態に戻らなくなってしまいます。
この骨盤の歪みが、産後にひどくなる肩こりの最大の原因なのです。
骨盤が歪むとどうして肩こりに?
骨盤の中央部分にある仙骨(せんこつ)と呼ばれる三角形の骨。
この骨は背骨の腰のあたりの骨が関節を作って背骨と骨盤がつながっているのです。
背骨には首の部分で前方に、胸のあたりでは後方に、腰の辺りでは前方にカーブがついていて、真横から見るとS字カーブのようになっています。
骨盤が歪むと骨盤に繋がっている背骨のS字カーブが乱れ、背骨を支える筋肉が硬くなり、頭を支えている首の筋肉、さらに肩甲骨まわりの筋肉にコリができて、これが肩コリになるのです。
骨盤の歪みで身体のバランスが悪くなると
・血行不良からのむくみ、冷え性
・便秘
・自律神経が乱れることからの精神的不安
・女性ホルモンの乱れからくる重い生理痛や生理不順など女性特有の悩み
などを引き起こすと言われています。
骨盤の歪みにも種類がある
「骨盤の歪み」は骨盤のねじれ、傾き、開き、の3種類に分類されます。
◎骨盤のねじれ
横座りやイスに腰かけた時無意識に足を組んでしまうなど左右のいずれかに重心をかけてしまうクセや習慣がある人に多い歪みです。
お尻や腰回りなどに脂肪が付きやすく、下半身太りの原因となります。
◎骨盤の傾き
バッグを左右どちらかの肩だけに掛けたり、食事の時に片側の歯だけで噛んだりというクセや習慣がある人に多い歪みです。
前方に骨盤が傾く反り腰気味になる人が多く、女性では婦人科系の体調不良を持つ人が多くなります。
後方に骨盤が傾くと猫背になりやすく、血行不良が引き起こす体調不良がおこりやすくなります。
どちらにも肩こりや腰痛の症状が現れます。
◎骨盤の開き
妊娠中のホルモンによって引き起こされる産後の肩こりに影響する骨盤の歪みは、骨盤の開きです。
産後、骨盤の歪みからくる不調をそのままにしてしまうと、内蔵や消化器などの不調、さらにはO脚・X脚などスタイルにも影響が出てしまいます。
産後に骨盤を正しい位置に戻すことは、その後の生活、健康、美容にとっても大変重要なことなのです。
骨盤の歪みをセルフチェック!
骨盤に歪みがあるのか、簡単なセルフチェックをしてみましょう。
◎床にテープなどで目印をつけます。その目印の上にまっすぐに立ちます。
◎目を閉じた状態で、腕を大きく振り、太ももを高くあげながら 目印の上で50回、その 場足踏みをします。
◎50回の足踏みが終わったら目を開けてください。
目印から1以上動いている場合は骨盤が歪んでいる可能性があります。
右側に動いている場合は骨盤が右側に、左側に動いている場合は骨盤が左側にズレている可能性があります。
前や後ろに動いている場合は骨盤が前や後ろにズレている可能性があり、猫背や反り腰も考えられます。
骨盤の歪みを矯正したい!
骨盤矯正は正常分娩の場合は産後1か月から、帝王切開の場合は産後2カ月頃から始めることが目安です。
骨盤を気にし過ぎて、出産直後からガードルや骨盤ベルトを着けるお母さまがあります。
骨盤を締めすぎると悪露の正常な排出を妨げることになり、母体の回復を遅らせる可能性もあります。
母体の回復には個人差がありますので、出産直後は医師や助産師からの助言を受けるようにしましょう。
帝王切開では赤ちゃんは産道を通っていませんが、骨盤が「リラキシン」の影響を受けてゆるくなる状態は正常分娩と変わりません。
医療機関と相談の上、体の回復を優先しながら少しずつ骨盤矯正を始めることをおすすめします。
自分に合った骨盤矯正を
産後の肩こり、骨盤の歪みには大きな個人差があり症状も様々だからこそ、「この悩み、実は私だけ…?」と不安に思ってしまうこともありますよね。
また、産後に骨盤矯正をせずに数年が経過してしまった場合、矯正に時間がかかることがありますが、骨盤矯正をすることで今後の体調、体型が変わってきます。
こういったことが自分自身のコンプレックスにならないためにも、骨盤矯正には自宅でのケア、医療機関で専門家の助言のもと行うケアなど様々な方法があるので、状態や症状に合った骨盤矯正を見つけていくことがとても大切です。
一人で悩みを抱えずに、専門機関などでまずは気軽に相談をしてみてくださいね。
わかば整体院では産後のお悩みに特化した施術をしております。