産後コラム

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産後のぎっくり腰、もしもの対応

わかば整体院院長の須崎です。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

本日は『産後のぎっくり腰、もしもの対応』について書いていきたいと思います(^O^)

 

産後に「ぎっくり腰」が多くなる理由

 

「ベビーベッドに寝ている子どもを抱き上げた瞬間動けなくなった。」

「おむつを替えていて後ろにあるお尻拭きをとろうと振り返ったら激痛が走った。」 「ベビーカーでお散歩中、子どもが落としたおもちゃを拾おうとしたら腰に感じたことのない痛みがきた。」

 

慣れない子育て、休みなく続く家事、復帰間もない仕事。

 

頑張る産後ママを激しい痛みが襲う「ぎっくり腰」は正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、その名前の通り腰周辺に瞬間的にねじれる力が加わって、腰を支える靭帯や筋肉が切れたり裂けたりして神経が刺激され、体を動かすことができない、その場から動くことができないような激しい痛みが起こります。

 

腰の中央にある椎骨(ついこつ)の関節と関節を包むその周りの膜、椎間板なども傷つき、神経に圧力が加わることで痛みはさらにひどくなると言われています。

 

「ぎっくり腰」というと年配のオジサマが腰を押さえて痛みに耐えるイメージがあって、20代や30代の若いママには関係ないのではと思われる方も多いでしょう。

 

実は産後間もないママの間では「ぎっくり腰」はとても多い症状で、どんなに若いママでも産後はぎっくり腰のリスクが高くなるのです。

 

◎妊娠・出産による骨盤への影響

 

出産時に赤ちゃんが産道をスムーズに通ってママの体の外へ出てこられるように、妊娠中から「リラキシン」という女性ホルモンがたくさん作られるようになります。

 

この「リラキシン」の作用で少しずつ産道周辺の関節や靭帯がゆるみ、ママの体は出産に備えるのです。

 

ゆるんだ関節や広がった骨盤は出産後数か月をかけて元に戻りますが、その間に赤ちゃんを抱っこしたり、中腰になっておむつを替えるなど無理な姿勢を続けたり、育児の合間の楽しみに前屈みになってスマホを見るなど悪い姿勢を続けていると、骨盤に歪みが生じてしまいます。

 

また妊娠中、大きなお腹を支えるため常に反っているような状態であった腰(反り腰)が出産後も癖になっていて背中や腰に常に負担がかかった状態であるママは少なくありません。

 

本来であれば筋肉疲労は日常生活の食事、運動、睡眠で日々回復するのですが、背中や腰の筋肉にかかる負担が回復のスピードに追い付かないと疲労は蓄積を始め、ある日突然「ぎっくり腰」の症状が出てしまうのです。

 

◎育児や家事などで腰にかかる負担

赤ちゃんへの授乳、ベビーベッドから赤ちゃんを抱き上げる、中腰になって覗きこむようにおむつを替えるなど、赤ちゃんに気を配るあまり、腰の痛みも気にせずに動き回る頑張り屋のママがたくさんいます。

 

妊娠期間や出産で大きな負担がかかった腰を休ませる間もなく動き回ることで、腰の筋肉の疲労は蓄積されていきます。

 

疲労した筋肉は腰を支えきれず、ぎっくり腰の原因となります。

 

◎妊娠中、産後の運動不足による筋力の低下

妊娠中はハードな運動ができず、また出産後も自分のトレーニングに定期的に時間を割くことが難しいママはどうしても運動不足になりがちです。

 

妊娠する前に比べると筋力が低下し、筋肉に腰を支える力がないとぎっくり腰は起こりやすくなります。

 

◎日々のストレスや疲れ

ストレスを感じると自律神経に乱れが生じて体内の血管が縮こまってしまい体内の血流が悪くなります。

 

血流が悪くなると血液中の疲労物質が滞って筋肉疲労が回復せず疲労は蓄積され始めます。

 

体の中央にある腰にかかる負担は他の部位に比べても大きいので、蓄積された疲労は「ぎっくり腰」の症状として出やすくなります。

 

今、「ぎっくり腰」になってしまったら

 

どれだけ気を付けて生活していても、筋肉疲労の積み重ねや発散できないストレスなどが引き金となり、突然ぎっくり腰の痛みに襲われることがあります。

 

適切な対応、応急処置ができないとぎっくり腰の痛みが長引いたり、腰痛が慢性化してしまうこともあります。

 

激しい痛みがあった場合も何とか体を動かすことができ、医療機関が診療中であればなるべく早く受診するようにしましょう。

 

体を動かすことができないような激しい痛みを感じた場合も、しばらくすると痛みはあっても、ゆっくりと体を動かすことができるというケースがあります。

 

「動けるようになったから受診しよう」ということならいいのですが、「これで大丈夫」と安心して放置されてしまうことがあります。

 

適切な処置をしないまま放置すると痛みの原因である炎症物質が拡がって痛みが長引くことがあるので注意が必要です。

 

①医療機関の受診ができない場合

 

受診ができたら専門家の指示に従うことが大切ですが、痛みで体を動かすことができない場合や休日や深夜で医療機関の受診ができない場合はまずは安静にしましょう。

 

②楽な姿勢で安静に

 

痛みがなく自分で楽にいられる姿勢が1番ですが、仰向けに寝ると腰への負担がより大きくなるので、横向きに腰を丸めるように横になると楽になります。

 

腰が沈み込むような柔らかいソファーやベッドは避けましょう。

 

③ぎっくり腰の初期段階は「冷やす」

 

激しい痛みがあってから48時間は炎症物質が出続けるとされますが、炎症物質は冷やすことで抑えることができ同時に痛みも和らぎます。

 

痛みのピークはぎっくり腰が起きてから2-3日目にやってくるという人が多くいます。

 

痛みが治まるまではアイスバックや冷湿布などを利用して、痛めた患部しっかりと冷やし、ぎっくり腰発生から数日間は体を温める入浴は控えましょう。

 

④痛みが軽くなってきたら「温める」

 

痛みが治まってきたら少しずつ温めるようにしましょう。

 

筋肉を温めることでコリがほぐれ、血行をよくして筋肉に十分な栄養がいきわたると傷ついた筋肉の修復が早くなります。

 

温湿布の他、ゆっくりと湯船につかることも効果的です。

 

また、痛みを感じない程度に徐々に体を動かす様にすることも、血行をよくするために大切です。

 

「産後ぎっくり腰」を予防するために

 

◎今日から始める腰痛ケア

 

妊娠中、出産からの続く腰痛でお悩みのママは、専門家と相談しすぐに腰痛ケアを始めることが必要です。

 

ぎっくり腰の原因の1つとなる腰痛をケアすることで、子育てがしやすくなるだけでなくぎっくり腰の予防にもつながります。

 

◎授乳の姿勢

 

授乳中は赤ちゃんの顔を覗き込むために猫背になりやすく、腰にかかる負担が大きくなります。

 

授乳クッションを利用して、クッションの上に赤ちゃんを寝かせた状態で授乳をすると高さの調節もでき腰への負担も少なくなります。

 

◎赤ちゃんの抱っこ

 

赤ちゃんのちょうど両脇部分に手を入れて、上半身だけで抱き上げようとする力の入れ方では腰にとても大きな負担を掛けてしまいます。

 

必ず赤ちゃんに近づき膝を曲げて抱き上げるようしましょう。

 

また、赤ちゃんを抱っこしながら掃除などでかがむ動作をして腰を痛めるケースも少なくありません。

 

ママたちに人気の抱っこ紐は正しく使わないと骨盤で赤ちゃんを支えるような形になる場合があるので、説明書をしっかり読んで正しい使い方をしましょう。

 

◎骨盤ベルト、ウエストニッパー

 

骨盤ベルトやウエストニッパーは骨盤を固定することで安定がされ、元の正しい場所へ戻りやすくなりますが、着用することで腰痛の改善や重い荷物を運ぶ場合のぎっくり腰予防にも効果的です。

 

骨盤ベルトやウエストニッパーは体型が戻った後も処分せず、腰痛の悩みがあれば着用をおすすめします。

 

わかば整体院では産後のお悩みに特化した施術をしております。

 

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