産後コラム

/home/zenmktsite/aichi-sango.com/public_html/wp/wp-content/themes/rcnt/content/template/sgl-blog.php on line 9
">

つらい産後の腰痛と対処法

【産後に起こる腰痛とは】

 

妊娠中・出産後は、腰痛を発症する女性が少なくありません。

 

産後に腰が痛くなるのは、妊娠・出産のメカニズムと体の変化が関係しています。

 

妊娠をすると、リラキシンという女性ホルモンが分泌されて、赤ちゃんが産道を通りやすくなるように靭帯を緩めていきます。

 

特に、骨盤の恥骨結合部と仙腸関節を固定する靭帯が大きく緩みます。

 

リラキシンの分泌は妊娠から出産までずっと続き、産後2日目~3日目にストップします。

 

そこから緩んだ靭帯は徐々に妊娠前に戻りますが、完全に元に戻るまでには早い人で2~3カ月、遅い人で半年ほどかかります。

 

恥骨結合部や仙腸関節は、骨盤を形成しバランスを保つために必要不可欠な骨です。

 

靭帯が緩んでいると、体のバランスを筋肉だけで支えなければいけなくなるため腰回りの筋肉に過度な負荷がかかります。

 

さらに、靭帯の緩みによって骨盤が開き、筋肉や靭帯は強く引っ張られます。

 

常に強い力で引っ張られているので、もろく切れやすいのです。

 

また骨盤も歪みやすくなっていて、出産の影響で激しくゆがんでしまいます。

 

骨盤が正しい位置にないと、周辺の筋肉への負担がかかり、腰痛が引き起こされます。

 

 

【産後腰痛の治療について】

 

産後の腰痛は、放っておくと慢性化しやすいという特徴があります。

 

赤ちゃんを産んだ後も、子育てや家事に忙しい女性は、治療を開始するタイミングを逃しがちです。

 

つらい症状を我慢しているうちに、どんどん痛みが悪化してしまうのです。

 

腰痛改善の施術は、整形外科・接骨院・整体で受けることができます。

 

整形外科と接骨院は保険内で診療してもらえますが、整体は保険適用外となるので費用は高くなります。

 

腰痛の治療には、以下のような方法があります。

 

  • 骨盤矯正

 

腰痛は、骨盤の位置を正しい位置に戻すことで大きく改善します。

 

特に産後は、骨盤がこれまでにないほどに開いた状態になっています。

 

骨盤が開いて緩んでいるので、非常に歪みやすいのです。

 

産後しばらくして、歩けないほどの腰痛になってしまう人は骨盤の歪みが原因になっている可能性が高いです。

 

このような腰痛を改善するためには、骨盤の歪みを矯正してあげることが大切。

 

歪んだままの骨盤を放置すると、腰痛の悪化だけでなく内臓の不調や頭痛などを引き起こすこともあります。

 

産後2カ月~6カ月の間は、骨盤が柔らかく骨盤矯正の効果が出やすい期間です。

 

この期間に骨盤矯正を行うと、腰痛の悪化を防ぐことができます。

 

骨盤矯正は、整体やマッサージ店などでも行っていますが、できれば産後の骨盤矯正の施術例が多い専門機関を利用することをおすすめします。

 

  • 湿布・内服薬

 

腰の痛みを抑えるために痛み止め効果のある湿布や内服薬を使用します。

 

湿布や内服薬は市販もされているので、手軽に取り入れられる治療法のひとつです。

 

病院での投薬治療では、患部に直接注射をして薬物を投与するやり方もありますが、授乳中の人はできない可能性もあるため注意が必要です。

 

しかし、これらの薬は症状を抑えるだけの物なので、腰痛の根本的な原因を取り除くことはできません。

 

眠れないほどの痛みがある時は、薬でいったん痛みを抑えて炎症が落ち着くのを待ちます。

 

必要に応じて薬を使いつつ、他の治療法を進めていく方法もあります。

 

  • 温熱療法

 

患部を温めて、周辺の血行を促進させる治療法です。

 

血行が促進されると、老廃物が流れやすくなるので痛みの原因となっている疲労物質も外に排出されやすいのです。

 

ホットパックを患部に当てたり、電気治療やレーザーを照射する方法があります。

 

ゆっくりと入浴したり、患部にカイロを貼るだけでも効果があるので試してみましょう。

 

ただし、炎症が起きている急性期は温めると逆に痛みが強くなるので、急性期には温熱療法は避けるのが一般的です。

 

  • 装具療法

 

コルセットなどの装具を着用して、身体の歪みやバランスの悪さを安定させます。

 

歪みの矯正効果や痛みを軽減させる効果が期待できます。

 

自分の症状に合っていないものを着用すると、逆に腰痛が悪化することもあるので専門家に相談した上で使用しましょう。

 

  • 安静にする

 

産後の腰痛は、妊娠・出産による疲れや環境が変化したことによる疲れが原因となっていることも少なくありません。

 

そんな時は無理をせず、安静に過ごすのが最も重要な治療法になります。

 

重い物を持つ・長時間立ちっぱなし・寒い場所にいるといった動作は避けてください。

 

特に、急性期は患部を極力動かさないようにして、痛みが落ち着くのを待つことが大切です。

 

 

【産後の腰痛には】

 

産後の腰痛の治療法は、

 

・骨盤矯正

・湿布・内服薬による治療

・温熱療法

・装具療法

・安静にする

 

といった方法があります。

 

整形外科・接骨院・整体・カイロプラクティックなどで施術を受けることができるので、自分のライフスタイルや体調に合ったところを選んでくださいね。

 

産後の腰痛は適切な方法で治療をすれば、完治する可能性も十分にあります。

 

治療を先延ばしにせず、早めに専門機関に通えるといいですね。

 

 

わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。

 

産後の骨盤矯正の詳細はこちらをご覧ください。