産後コラム

/home/zenmktsite/aichi-sango.com/public_html/wp/wp-content/themes/rcnt/content/template/sgl-blog.php on line 9
">

産後に起きる骨盤の歪み

【妊娠から出産までに骨盤はどう変化するの?】

 

妊娠中に分泌されるホルモンに「リラキシン」というホルモンがあります。

 

このホルモンは、妊娠中のママがケガをしたりしないようにする為に、体を柔らかくする働きがあります。

 

「リラキシン」が、関節や関節に繋がる靭帯を緩めて体を柔らかくすることで、妊娠中のママの体と赤ちゃんをケガから守る役割を担っています。

 

それと同時に出産予定日が近づくにつれて、「リラキシン」の分泌も徐々に増えていき、赤ちゃんの通り道である産道の周りに空間を作るために働きかけます。

 

それは、骨盤の仙腸骨の靭帯を緩めて骨盤が開きやすい状態にしたり、骨盤底筋の靭帯や股関節の靭帯も緩めて骨盤内の空間を最大に拡げるなどしてママの体に出産の準備をしていきます。

 

妊娠中のママの体は、骨盤がこのように変化して赤ちゃんが通りやすいように出産に向けて準備が整っていくのです。

 

【骨盤の開きと恥骨結合部の痛み】

 

出産に向けて骨盤が開いてくると、体の前側では恥骨の結合部も大きなお腹に前へ前へと押されます。

 

妊娠後期になって出産を間近に控えたママのお腹が前へ突き出て来るのも、恥骨結合部の靭帯がよく緩んで伸びるためです。

 

この頃から、恥骨痛に悩むママもでてきます。

 

内側からずっと押されているのですから無理もありませんね。

 

妊娠中の恥骨の痛みは多くのママが経験しています。

 

でも痛いからと言ってなかなか妊娠中は痛み止めを飲むのはためらいますよね。

 

でもあまり痛いようなら不快な気持ちで過ごすのはストレスになりますから、無理せずに、シムスの体位(横向きで足の間に抱き枕を挟む寝姿勢)で休息をとるなどしてみてください。

 

シムスの体位は、足の間に抱き枕を挟むので両足がピタッと揃わないため、股間やお腹を圧迫せずにすみますので、お腹の赤ちゃんにも優しい姿勢と言えるでしょう。

 

ただ、あまり横向きからうつ伏せに近い向きなるのは、やめましょう。

 

お腹を圧迫するので、赤ちゃんが子宮が狭くて居心地が悪いのと、ママもお腹が窮屈に感じます。

 

横向きで抱き枕を挟むのがお奨めです。

 

妊娠中の働くママも、適宜、会社で休憩時間をまとめてとるなどして、横になって休息することが大事です。

 

最近では、会社側もマタハラと言われないように、妊娠中のマタニティ社員さんが横になれるソファやベッドを休憩室や保健室に用意しているところも多いようです。

 

きつい痛み止めの薬など飲めない以上、恥骨結合部の痛みは出産が終わるまで適宜休息をとるようにして、上手に付き合うしかないですよね。

 

【出産で受ける骨盤や恥骨のストレス】

 

出産の時、赤ちゃんもママも、生まれようとして、産もうとして、お互い一所懸命です。

 

ママの体は、骨盤を全開にして赤ちゃんを通してあげようとしますし、赤ちゃんの方も頭蓋骨を上手に重ね合わせて、なんとかママの産道を通ろうと必死に出て来ます。

 

出産は、赤ちゃんにとってもママにとっても大仕事なわけで、ストレスも相当かかっています。

 

赤ちゃんが生まれる過程で、骨盤内を通る時に、恥骨結合部も最大に引っ張られて、靭帯が傷ついたり結合部に左右の高さのずれが生じたりすることがあります。

 

その恥骨結合部の伸びや捻じれが、産後の恥骨痛を引き起こす原因にもなっています。

 

【産後の骨盤や恥骨の状態】

 

赤ちゃんを出産後、骨盤はどのように元に戻っていくのでしょうか。

 

「リラキシン」の作用で一度開いた骨盤は、子宮の収縮とともに、徐々に靭帯が弾力を取り戻し、赤ちゃんが母乳を吸うことでママの脳内に分泌される「オキシトシン」が更に子宮の収縮を速めるので、自然に骨盤は、左右すこしずつ閉まって元の位置に戻ろうとします。

 

この戻ろうとする際に、出産で伸びたり捻じれたりした恥骨結合部の左右のずれが影響して、骨盤の閉じ方に歪みが出てしまうことがあります。

 

歪みがあると、正しい状態に戻りにくくなります。

 

恥骨には、骨盤を安定させるような働きがありますが、出産直後は、恥骨結合部や靭帯が伸びたり捻じれたりしていて弾力を失った状態にあります。

 

恥骨結合部は、骨盤の開閉を司っているとも考えられるので、骨盤底筋や靭帯の伸びが治って正常に機能し、骨盤が安定してくると、次第に整ってきます。

 

以上のことを総合して考えると、産後ママの骨盤は、必ずしも左右が揃ってバランスの良い状態で閉じていくとも限りませんから、もし歪みが生じているのに知らずにいてそのまま歪んだ状態で固まってしまうのではその後のママの健康のためにも決して良くありません。

 

無理をしないで、適度に休息をとりながら、ママ自身の身体のケアを考えてみましょう。

 

これから赤ちゃんが這い這いしだす前の、産後の6ヶ月位の間がチャンスです。

 

骨盤が歪みを残さずに左右のバランス良く正しい位置に戻るよう、早めに専門機関を受診するのもひとつの方法です。

 

骨盤のケアはとても大切で、腰痛を防いだり、産後太りを防いだりしますから、まだ骨盤の位置が固まっていないこの時期に是非骨盤をきちんとした位置に治したいですね。

 

わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。

 

産後の骨盤矯正の詳細はコチラをご覧ください。