産後コラム
骨盤矯正を産後に行うメリット
投稿日:2017.08.08
【妊娠中のママの身体はどう変化する?】
妊娠を自覚する初期には、匂いに敏感になることや味の好みの変化など、体型面での変化はあまりありませんが嗜好の面では予期せぬ変化が待っているものです。
安定期に入るまでは悪阻や食べ悪阻に悩まされて、栄養のバランスよりもその日にどれだけ気分が悪くならないように過ごせるか・・・に苦心する方が多いのです。
妊娠後期になると、妊娠前は太りにくくどれだけ食べても太らない体質だった方が、妊娠中には皮下脂肪を蓄えることが優先されて体重がコントロールしにくくなる一面もあります。
このように様々な変化の中で、ホルモンバランスに起因する体質の変化は産後におさまる場合がほとんどなので今だけと思って上手に付き合っていきましょう。
しかし骨盤の状態に由来する体質の変化だと産後も続くので、支えたり調整したりすることが望ましいです。
【妊娠中の体質の変化】
・体のラインが丸くなる
妊娠すると月経期や排卵期などの周期がなくなり、黄体期が続くのでプロゲステロンが優位になり、筋肉の動きを抑える効果があることから胃腸など消化器官の働きが鈍くなりやすいのです。
そのため消化不良気味になり、逆流性食道炎になることもあります。
きちんと食べ物を消化吸収できないことで、脳が栄養不足と感じ、燃焼せずにどんどん体に溜め込もうとします。
ただでさえ妊娠中は赤ちゃんを様々な衝撃から守るために皮下脂肪がつきやすくなるので、妊娠していない時より体のラインが丸みを帯びるのはお母さんの身体としては当然のことなのです。
・足の形や姿勢が変わる
お腹が大きくなるにつれて気をつけておかないと、赤ちゃんや羊水の重みを支えるために反り腰になり重力を腰で支えようとしてがに股気味になります。
がに股になると膝が外側を向き、太ももが外側に張り出すので下半身に脂肪がつきやすく、どっしりとし見た目になります。
この姿勢と足の形は出産後に調整しておかないと、O脚やがに股のまま残ってしまうので、下半身が痩せにくくなり洋服が入らないなどのお悩みが出てくることになるのです。
またO脚になると体重が足まで真っすぐ伝わらず、途中の膝に負荷がかかることで、何年も経過した後に膝や腰の痛みとなって現れます。
・むくみやすくなる
妊娠中は羊水を循環させるために、体内の水分量は常にたくさん必要になります。
この水分が上手に循環できないと浮腫みの原因となり、溜まった皮下脂肪の周りで浮腫みが起き、リンパの流れが滞って老廃物を流しきれない悪循環に悩まされます。
むくみ始めると、だるさや体が重く感じるはずです。
むくんでいるかどうかの目安は、足首を手の指で押した時にどのぐらい指の跡が残るかへこみ具合で判断します。
・筋肉量が低下する
妊娠中の腹圧の面からも、運動は転んだ時の母体や胎児への危険性の面からも推奨できません。
そのため妊娠中は運動量が落ち、基礎代謝以外の部分でカロリーを消費する機会がなくなっていくので、筋肉量の低下と相乗効果でどんどん太っているような気がしてしまうものです。
しかし、運動をしていないからと妊娠中に無理な食事制限をすると、母子ともに栄養失調になってしまい、未熟児や早産などが懸念されます。
【骨盤矯正を産後に行うメリット】
出産後半年ほどは、骨盤の状態が柔らかいので不安定な反面、骨盤矯正をするには最適なタイミングです。
柔らかい分、施術もしやすく受けている方も痛みなどを伴うことはほとんどないでしょう。
骨盤が固まってしまってからの骨盤矯正は、施術する側も力を要しますし、股関節の可動域が狭くなって定着していることが多いので、慣れるまでは無理な体勢と感じることが多いです。
骨盤矯正を産後に行うメリットは、調整のしやすさだけではありません。
妊娠中に変わってしまった姿勢や足の形を整えておくことで、産後太りや冷え性、頭痛・腰痛などの緩和にも効果が期待できます。
骨盤矯正は1回では結果が出にくいため、妊娠にかけた時間と同じ時間をかけてゆっくり正常な位置に定着させるイメージで気長に取り組みましょう。
そして、骨盤矯正をしながら筋肉量も妊娠前と同じぐらいに戻せると、スリムな体型の維持にも骨盤の維持にも繋がります。
整体に通っているからと安心せず、毎日の生活の中でも適度な運動を取り入れながら、筋肉を動かすことを心がけましょう。
【わかば接骨院では】
骨盤矯正は産後、産院の健診で経過が良好だと診断が出たら施術を始めることができます。
産後すぐになかなか通えない場合、産後数年経ってからの施術でも問題ありません。
経過した時間の分だけ、施術が完了するまでに時間がかかることもありますが、こまめに整えておくことでさらに数年後の体調や体型に大きな差が出ます。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
骨盤で見る産後の変化
投稿日:2017.08.06
【産後の骨盤の状態とは?】
産後の女性の体は大きく変化します。
例えばこんなケースは身に覚えありませんか?
・赤ちゃんを産んでから太りやすくなった、または妊娠中から体型が元に戻らない
・腰痛に悩まされる
・便秘が多くなった
・産前だけではなく産後も尿もれが続いているなど
さまざまなケースで悩んでいる方が多くみられます。
出産をして育児に専念したいのに、体調があまり良くないまま頑張りすぎてしまうと取返しのつかない状態にまで進行してしまう恐れがあります。
根本的な原因を掴むことで改善に繋がり、育児も楽しくできるので我慢をせずにしっかりと対策をしましょう。
【原因は骨盤の歪みにあった】
これらを引き起こしてしまう主な原因は「骨盤の歪み」にあると考えられます。
きっかけとして赤ちゃんを産むときに女性は、産道を作るために、骨盤が大きく開きます。
出産後の骨盤は、非常に靭帯が緩んだ状態になり、産後に数ヶ月間かけて骨盤は少しずつ元の状態に戻ろうとします。
しかし、骨盤は正常な位置に戻ろうとするも、妊娠中の運動不足により筋肉が衰えてしまったりするので、正常な位置に戻りづらくなると言われています。
とは言え、妊娠中の無理な運動は難産になる場合もあるので、骨盤を気にしすぎて過度な運動をしてしまったり、ストレスを溜め込んだりして負担をかけてしまうと逆効果になってしまいます。
また、妊娠中から産後の緩んだ骨盤は、足組み、猫背、あぐら、横座りなどは、更に骨盤を歪めてしまいます。
これらを自身で気を付けていても、日常生活の中では身体を動かすと同時にちょっとした刺激で骨盤への負担が大きくなってしまう可能性がありますので、日々の緊張感とストレスでも簡単に歪んでしまいます。
産後に骨盤の歪みを放置してしまうと、骨盤が正しい位置に戻らなくなり、身体のラインが崩れて骨盤周りの筋肉が弱くなってしまいます。
骨盤の歪みがあらゆる問題を引き起こし、内臓が垂れ下がったり、腰痛、恥骨痛、尿漏れ、股関節通、尾底骨の痛み、骨盤と股関節の不安定感などに悩まされてしまいます。
身体の辛さに伴い、ストレスを抱えてしまうことも多く、精神的な心の病気も引き起こしてしまうこともあります。
また、骨盤が開いたまま放置しておくと、健康状態も悪くなるので、不妊、もしくは次の出産の影響にもなるので、早産や流産のリスクを高めてしまいます。
これらの症状やトラブルは、病院で検査をしても原因を突き止めることは難しく、根本的な治療ができないケースがほとんどです。
そういった不安や、不調を解消するために、「骨盤矯正」が効果的と言えます。
【骨盤矯正をすることで得られる効果】
歪んだ骨盤の位置を正しく戻すことで、筋肉をちゃんと使えることができるので、身体も動かしやすくなります。
そうしますと、血行もよくなり筋肉も正常についてくることで基礎代謝が上昇し、脂肪の燃焼への効果も期待されます。
基礎代謝を上げることで、ダイエット効果だけではなく、肩こり、腰痛、むくみ、冷え性の解消にも繋がります。
また、妊娠中に悪くなった姿勢も、骨盤矯正をすることで姿勢も良くなる人や、中には妊娠線も薄くなったという人もいます。
そして、崩れていた姿勢が良くなることで、バランスも整い体形の見栄えもよくなります。
骨盤の歪みで起こる様々な症状も防ぐことができるので、産後の骨盤はしっかりとケアしましょう。
【骨盤矯正の方法とは】
骨盤の歪みは大きく分けて3種類に分かれると言われます。
〇骨盤の上側の歪み
骨盤の歪みは上側、下側、両側が開いている方に分かれます。
また、骨盤の上側は腰骨あたりと言われ、そこが歪んで開いてくると内臓がうまく収まらないため、お腹がポッコリ出てしまい、姿勢も悪くなります。
〇骨盤の下側の歪み
下側の歪みは、脚を動かしたときにちょうど動く連結部分で、ここが歪んで出てくると、太ももが太くなったり、横にはみ出る分の外側の筋肉が張ってしまい、脚が太いと感じる人は骨盤の下側が歪んでいる可能性が高いです。
この他に骨盤の歪み方は様々なので、骨盤矯正を自己判断で行うのも難しいと考えられます。
また、産後の骨盤矯正をスタートするタイミングは産後1ヶ月後の施術が適切と言えるでしょう。
産後の骨盤矯正として一般的な適用期間は産後1ヶ月~6ヶ月です。
【骨盤矯正をする前に自身で気を付けるべきポイント】
●産後の姿勢に気を付ける
産後のお母さんは、赤ちゃんを抱っこするときに姿勢が崩れてしまうので、骨盤の歪みに大きな影響を与えてしまいます。
どのような姿勢で過ごすかを意識するだけでも、骨盤の歪み具合は大きく変わってきます。
●目を酷使しないように気を付ける
目を酷使することで、肝臓に大きな負担がかかります。
目と肝臓は関係していてどちらも「血液」が共通点となります。
肝臓の働きは血液の流れを良くし、非常に重要な機能が多い臓器で、様々な毒素を排出してくれたりします。
目の酷使で、肝臓に負担がかかることで、働きが弱くなり、血液の質が落ちてしまいます。
そのうえ、産後の疲れも取れず、子宮の回復も遅らせてしまうことにもなるので、女性機能の低下にも繋がってしまいます。
なるべく目に負担がかからないように、テレビ、スマートフォン、パソコンからは離れましょう。
【骨盤矯正は整体がオススメ】
産後の骨盤の歪みに関して一人で悩みを抱えるよりも、しっかりと身体の状態、生活環境を問診してくれる整体院がオススメです。
ご自身の体調に合った施術を先生と一緒に相談をしながら、適切なケアを行いましょう。
わかば接骨院では、産後の骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
尿もれが産後に多く起きる原因
投稿日:2017.08.04
【いろいろなタイプの尿もれ】
「尿もれ」は、尿もれする人によって、もれる理由が違うタイプに分けることができます。
子どもやお年寄りの尿もれは、尿をずっと我慢していて我慢の限界がわからずに、トイレに行きたいと思った時には、かなり膀胱が満タン状態で、トイレに行くのが間に合わずにもれてしまうというタイプの尿もれです。
それから子どものおねしょ(夜尿症)は、睡眠時、深い睡眠状態の子どもが目を覚ましてトイレに行くことがうまくできずに、朝気が付いたらもらしてしまっているというものですよね。
一般的にどの年齢層でも誰でも起きる可能性のある「尿もれ」は、咳やくしゃみ等で腹圧がかかった時に膀胱が収縮してもれてしまうというもので、風邪をひいて酷い咳やくしゃみをする場合や、喘息や気管支炎で咳き込んだ時に、人は尿もれの経験があるといいます。
「尿もれ」は実にさまざまな年齢層のいろいろな人がなるものなんですね。
【尿もれの時の体のメカニズム】
まず、どうして人は尿もれしてしまうことがあるのか。
「尿もれする時の体のメカニズム」を知って対処すると、かなり防げるのではないでしょうか。
つまり、尿もれは、尿道口の開閉がうまくできるかどうかにかかっています。
尿を我慢したい時に、尿道口がしっかりと閉じていればもれることはありません。
しかし骨盤底筋が緩んでいたりすると、尿道口を開閉する括約筋がうまく尿を堰き止めることができずにもれてしまうというしくみです。
【産後の尿もれの原因は何か】
尿もれするのは、子どもとお年寄りだけではありません。
実は、出産を経験した女性の約半数が軽い尿もれを経験しています。
子どもやお年寄りのように、尿を全てもらしてしまうわけではないのですが、しゃがんで座った時や完全にトイレの便座に座るまえに少しだけもれてしまうということが起きたりします。
では、産後の女性の「尿もれ」にはどんな特徴があるのでしょうか。
産後の女性は出産によって体にさまざまな負荷がかかって大きなストレスやダメージを受けています。
そのダメージのひとつが、骨盤底筋の筋肉疲労による緩みです。
妊娠中大きくなった子宮が膀胱を圧迫していたり、その影響で骨盤底筋に常態的に負担をかけてしまっているので筋肉疲労を起こし、尿道口の開閉を司る括約筋がうまく働かずに、「産後の尿もれ」をしやすくなるのです。
つまり、骨盤底筋の出産による筋肉疲労から来る緩みが、産後の女性の尿もれの原因と思われます。
出産時に赤ちゃんを産むためにいきむ力が骨盤底筋に筋肉疲労を起こし、その影響で尿道口の開閉を司る括約筋がうまく働かなくなってしまうという状態が起きます。
それで、尿もれを起こしてしまうのです。
ですから、この尿道口の開閉をする括約筋がしっかり働いてくれるようになれば、尿もれしなくてすむのです。
出産後しっかり休養したら、この括約筋を働かせるために、骨盤底筋を鍛えると尿もれ予防に有効です。
【尿もれをしそうな状態かどうかを調べる】
トイレで排尿する時に、意識しておしっこを止めてみてください。止めることができれば、尿道口の括約筋が正常に働いていますので、尿もれの心配はないと言えます。
逆におしっこを止めようとしても止まらず、尿が全部出きってしまうようだと括約筋が緩んで機能していないということです。
出産後は、「リラキシン」の分泌もおさまって靭帯も弾力を取り戻し、関節も固まって来るので、骨盤底筋や括約筋の働きが正常かどうかを見極めることができるようになってきます。
【尿もれの対処方法】
産後の尿もれ対策に「生理用ナプキン」を使用している方が多く見られますが、あまりお勧めはできません。
と、いうのも生理用はあくまでも月経用なので、吸い取る量が全く異なります。
するとナプキンから漏れてしまったり、さらにはべた付きや臭いが気になってしまう可能性があるからです。
出来れば、尿もれを頻繁に起こすのであれば専用のパッドを使用してください。
「尿もれパッド」と聞くともう少し高齢な方が使用するイメージがありますが、出産後に使用できるように、生理用ナプキンと似たデザインのものが多く出ていますので、そちらの使用を検討してみましょう。
しかし、尿もれパッドを使うだけでは症状が改善されることは基本的にはありません。
特にあまりにも尿もれの量が多かったり、日常生活に支障をきたすようであれば、専門機関で診てもらうことをおすすめします。
産後の尿もれは、骨盤矯正によって改善される可能性がありますので、お近くの専門機関や骨盤矯正ベルトなどを活用して、改善を目指していきましょう。
産後の女性であれば誰でも経験をしている事なので、恥ずかしがらずに一度相談してみることをおすすめします。
わかば接骨院でも「産後の女性のための尿もれ」に関する相談・施術に対応しております。
恥骨痛が産後に起きる原因
投稿日:2017.08.02
【産後の体調の変化】
出産という人生の大仕事を終え、しばらくは消耗した体力を取り戻すのが精一杯。
自分の体調のことまで気が回らないというのがお母さんたちの正直なところではないでしょうか。
それこそ生死をかけた難産を乗り越えたお母さんもいらっしゃることと思いますし、数時間でトラブル無く安産でしたというお母さんもいらっしゃいます。
しかし、安産だったからすぐに日常生活に戻って良いというわけではありません。
産後に無理をしたせいで、後から大変な痛みを伴うトラブルになることもあります。
出産を境に女性の体の中ではホルモンバランスが目まぐるしく変化し、どんなに出産を経験しても慣れることはありません。
それだけ出産は大きなリスクを伴いますし、女性の体はとってもデリケートにできているのです。
赤ちゃんのお世話に追われて、ついつい自分の体の調子を振り返るのが後回しになってしまいがちですが、お母さんの体あっての子育てです。
産後に腰痛は悪化していませんか?
むくみは解消されましたか?
原因不明の頭痛に悩まされていませんか?
他にも、デリケートな場所だから言い出しにくいけれど、恥骨に関するトラブルは意外と多いものです。
股の部分に痺れるような違和感や、立ち上がる時、歩き始める時にピリッとした痛みはありませんか?
それはちょうど下腹部の下に位置している恥骨に何らかの異変が起きている合図です。
歩くのも困難になるほど悪化する前に、原因を突き止めて早めに対処しておきたいですね。
【恥骨のお話】
骨盤と聞くと一般的にお尻と腰の間にある大きな骨を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は5種類の骨の集まりから成っています。
皆さんが骨盤として思い浮かべている所は腸骨と呼ばれる大きな骨です。
この他に、恥骨・坐骨・尾骨・仙骨というそれぞれ役割の違う骨が集まっているのです。
その中でも今回は恥骨についてのお話です。
恥骨は骨盤の中でも最下部に位置していて、門のように赤ちゃんの通り道を司っている大事な骨です。
妊娠中は女性ホルモンからの伝達で、子宮を守るために恥骨は閉じておくよう指示されています。
妊娠後期になると女性ホルモンのバランスも変化し、赤ちゃんが通れるように開きましょうという指示に変わります。
恥骨は赤ちゃんの通り道を準備するため最大限に開き、その周辺の靭帯も出産に備えて柔らかく伸びるようになるのです。
本来出産を終えれば、この恥骨もその開閉をコントロールしていた靭帯も元に戻って閉じるようにできているはずです。
しかしお産が急激に進んだりお母さんの体に対して赤ちゃんが大きかったりすると、恥骨の結合部分が追い付かず、開いたままになりその後のトラブルに繋がることもあります。
これが恥骨結合の乖離と呼ばれるものです。
恥骨が離れたままになっていると、骨盤の衝撃を靭帯が受け止めて本来の役割以上の働きをしなければならなくなり、やがて疲れが溜まり炎症を起こします。
恥骨に負担をかけないために産後に無理をしないというのは大切なことです。
正しい位置に骨盤ベルトをして、新生児より重たいものは持ってはいけないと言われるのはこのためなのです。
2人目や3人目といった場合、上のお子様を抱っこしなければならない状況もあるかもしれません。
しかし3~4キロが限界の産後の恥骨に、10キロを超える負荷がかかるのはまだ耐えきれないのです。
お子様にもお話しをして膝の上で抱きしめてあげるなど理解してもらい、産後の経過はお母さんとお子様が過ごしていく大事な時間を形作るものだということを忘れないでくださいね。
【恥骨痛の改善する方法】
産後の女性の骨盤や靭帯は柔らかいため、歪みを起こしやすいのも事実ではありますが、逆に骨盤の矯正によって改善が期待できます。
外出の許可が下りたら、産後2~6ヵ月頃の骨盤が柔らかいうちに矯正を始めることで、効率良く骨盤矯正の効果を得られることがわかってきました。
授乳のタイミングやご家族の方の協力など、色々な条件によりなかなか外に出ることが難しいかもしれませんが、骨盤を正しい位置に定着させることで解決できるトラブルも数多くあるのです。
骨盤矯正は接骨院だけでなく骨盤矯正ベルトや、自分で行うストレッチなどがありますが、自分にあった改善方法を見つけるためにも、まずは専門機関で診てもらいましょう。
人に言いにくい場所なので、なかなか打ち明けにくい恥骨ではありますが、この痛みをそのままにしておくと、歩くのも困難になってしまうこともあります。
そして、恥骨のトラブルは産後のお母さんたちには少なくありませんし、特に歩行が困難なほど痛みがある場合は、我慢をしてはいません。
恥骨に限らず、違和感があるけれど原因の特定できない方も、産後のトラブルはお一人で悩まずにまずはお近くの専門機関で相談をしてみましょう。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
大尻は産後の骨盤が原因!
投稿日:2017.07.31
【産後のお悩み 体型の変化】
妊娠・出産を経てしばらくは、赤ちゃんのお世話に追われてお母さん自身の体型を気にするのは難しい期間が続きます。
そして、ふと改めて鏡を見た時に皆さんはご自分の体型のどこが気になりますか?
なんとか体重は妊娠前と同じぐらいに戻ったとしても、お肉のついている場所が前と違う・・・
そんな経験のある方がほとんどだと思います。
妊娠中は特に、お腹の赤ちゃんを守るために皮下脂肪がつきやすく、本来の体質とは大きく変化すると言われています。
子宮が大きくなるにつれて骨盤も広がるために、妊娠中からお尻が大きくなる傾向にあるのです。
妊娠中から産後数か月は、体を締め付ける下着や洋服を着ることは体に良くないので、本来の体型を認識しにくいという点もあります。
また常に抱っこをしているので腕はたくましくなりやすく、抱っこやおんぶをしたまま家事をすることが多いので足もむくみやすくなります。
産後のダイエットはほとんどのお母さんたちに共通のお悩みだと思いますが、かといって急に自己流で食事制限をすると体力がなくなったり体調を崩しやすくなったりするので、あまりおススメできません。
【骨盤の歪みと大きなお尻】
赤ちゃんの通り道を準備するために、骨盤は最大限に開くようにその周辺の靭帯も出産に備えて柔らかく伸びるようにできています。
産後、骨盤は徐々に妊娠前の状態に戻っていくのですが、産後にバランスの崩れやすい姿勢などを続けていると骨盤は歪んだまま定着していまい、正常な位置に戻りにくくなります。
骨盤が歪んだまま定着することで骨盤の中の血流が悪くなり、老廃物が排出しにくくなることでお尻のまわりに脂肪がつきやすくなります。
脂肪が増えるとその部分の基礎代謝が落ちていき、ますますお尻やお腹に贅肉がつきやすくなるのです。
それに加えて、あぐらやお姉さん座りなどの座り方を長時間していると、太腿の付け根の骨が外側に張り出すようになり、ももの周りにも脂肪がつきやすい骨格になります。
そういった骨盤の歪みや開きを助長しないように、膝を揃えて骨盤を起こした姿勢で座ることを、日常生活の中でも気をつけていただきたいですね。
最近では骨盤ベルト以外に、骨盤ガードルというものも市販されているようです。
骨盤ベルトは間違った使い方をすると、骨盤を支えるどころか歪んだまま定着させることになり兼ねないので、その使用方法は簡単なようで難しいものです。
その点、骨盤ガードルは下着のように履くだけでとても簡単です。
なおかつ、骨盤全体が温まるので基礎代謝のアップにも効果を期待することができます。
これからの季節は、赤ちゃんのあせも対策に冷房の入った部屋で過ごすことも増えると思いますので、冷えの予防にも最適です。
太腿からお尻、下腹までサポートしてくれるタイプのものを選ぶと、洋服を着る際にも邪魔なラインが出ずすっきりとした印象になります。
こういった骨盤ガードルを選ぶ際に気をつけたいのが、あまり締め付けの強過ぎるものを選ばないようにするというところです。
矯正下着のように圧迫されるものは、産後のお母さんの体には負担がかかります。
早めに骨盤をケアしたい気持ちもわかりますが、程よいサポート力のものを選ぶという点を忘れないようにしましょう。
【大尻を改善する方法】
大尻を改善するには、骨盤矯正が効果的だと言われています。
外出の許可が下りたら、産後2~6ヵ月頃の骨盤が柔らかいうちは普段より効果を早く実感しやすいので、矯正を始めることで、妊娠前よりもお尻の周りがスッキリする方もいらっしゃるほどです。
授乳のタイミングやご家族の方の協力など、色々な条件によりなかなか外に出ることが難しいかもしれませんが、正しい位置に定着することで得られる健康やスタイルは育児をするお母さんたちの強い自信になるはずです。
産後から何年もたっていて、子育ては落ち着いたけれど体型の悩みが気になるという方も、長期的に骨盤をケアしていくことでお尻や太ももの周りがスッキリさせたいという方は、一度検討してみてもいいかもしれませんね。
また骨盤が歪んだまま2人目、3人目と妊娠すると、下半身太りだけでなく恥骨痛や尾骨の痛みに発展することもあります。
そういった骨盤周りのトラブルを未然に防ぐ意味でも、産後少し余裕ができたところで骨盤矯正のメンテナンスをされるのも一つの方法です。
産後の大きくなったお尻にガッカリする前に、骨盤矯正という方法を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
専門機関にて骨盤を正しい場所へ定着させると同時に、姿勢や骨盤ベルトの正しい巻き方などを習得していただき、最終的には施術をしなくてもだんだん自分の力で骨盤を歪みのない状態に維持できることが理想的ですね。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
産後尿漏れに悩まずに過ごす治療法
投稿日:2017.07.29
【妊娠中から始まる尿漏れ】
実際に妊娠をして初めて直面するトラブルはたくさんありますが、その中でも尿漏れは妊娠中から出産後まで続くこともあるプレママ&ママを悩ませる身近なトラブルです。
妊娠から産後の体のお悩みは、たいてい人に言えないデリケートな部分でのお悩みが多く、他の人も悩んでいるようには見えず不安を抱えられている方も多いのではないでしょうか。
ただ、安心していただきたいのはほとんどの体調や体質の変化は骨格とホルモンバランスの変化に伴うものであり、産後になれば十分ケアしていけるものだということです。
悪阻も含めて、妊娠中は次から次へと予想していなかった体の変化が起こり、後になって振り返ると1日として気が休まらなかったというママもいらっしゃいます。
特に尿に関して言うと、妊娠中は膀胱が圧迫されるために、ただでさえ頻尿になる傾向があります。そして尿漏れとなると、予期せぬ時に起こるために準備していないと困ってしまいますよね。
最近ではかなり薄型でもある程度の水分量を吸収してくれるおりものシートも出ておりますので、妊娠中は様々なトラブルと上手に付き合っていくという、おおらかな気持ちが大切になってきます。
【妊娠中期・後期の尿漏れの原因】
①膀胱が子宮に圧迫されて過敏になる
赤ちゃんが大きくなり、それに合わせて子宮も大きくなると、子宮の周りの臓器がいつもとは違う位置に押しやられたり圧迫されたりします。
特に膀胱は子宮の下側に位置しているため、その変化の影響をとても受けやすい部分です。
本来は、尿を我慢する力が勝っているので不意に出てしまうということはほとんどないのですが、子宮が大きくなると少しの尿でも膀胱が圧迫されて漏れ出してしまうようになります。
妊娠中は頻尿になり、少しの尿意でも気になってトイレに行ってしまうことも、膀胱が常に圧迫されていることと関係があるのです。
何気なく立ち上がった瞬間や座る時、歩いて移動している最中でも尿漏れは急にやって来ます。
花粉症を持っているプレママは薬を飲むことも難しく、くしゃみや咳、鼻をかむにも尿意が気になり尿漏れに悩まされる方が大変多いです。
②膀胱の筋力が弱まり尿道をコントロールしづらくなる
妊娠を維持するのに必要な女性ホルモンの中に「プロゲステロン」と呼ばれる黄体ホルモンがあるのですが、このホルモンには骨盤の周りの筋肉を柔らかくする作用があります。
そのため、尿道をコントロールしている尿道括約筋の筋肉もコントロールが利きにくくなり、尿漏れになりやすい傾向にあるのです。
これはほとんどの妊婦さんが経験されることなので、過剰に気にせず、尿漏れをするから水分を控えるなどの節制は逆にママの体に負担となりますので気持ちを楽にして付き合いましょう。
妊娠中はむくみやすくなると言われており水分を控えがちになりますが、水分が足りないと人間の体はさらに溜め込もうとしてむくむ傾向にあります。
水分は血液を保つにも羊水を保つにも大切な存在です。
妊娠中は何度もトイレに行くということを周囲にも理解してもらいながら、水分補給にストレスを感じないようにしましょう。
【産後の尿漏れ】
妊娠後期に悩まされた尿漏れが、産後にはおさまる方もいらっしゃいますが、産後さらに気になるようになったというケースもまたあります。
それは、妊娠中に緩みやすくなる尿道括約筋は骨盤底筋に繋がっている筋肉であり、出産を経て骨盤底筋が伸びたままになると尿道括約筋も同じように影響を受けるからです。
分娩時間が長いとその分骨盤底筋にも負担がかかりますので、良い陣痛とタイミングの良い「いきみ」が理想的な背景には、安産の他にも産後の回復が早く見込めるというメリットがあるためなのです。
また知らないうちに分娩の際に膀胱の周りの神経組織に傷がつき、尿意そのものに気づきにくくなるということもあります。
これは神経が修復することで徐々に回復しますので、尿漏れパッドや生理用品を上手に利用して、まずはママの体の回復を優先してあげるようにしましょう。
【骨盤のケアで尿漏れ解消】
赤ちゃんが大きくなるにつれて、抱っこをするたびに尿漏れをするのが気になるという場合は、骨盤を正しい位置に整えて尿道括約筋に繋がる骨盤底筋を元に戻すという治療も視野に入れると良いでしょう。
骨盤が定着していない間に重たい荷物を持つなどの負担になるようなことは避け、出産から退院後も赤ちゃんのお世話以外のことは無理をしないことが大切です。
産後、多くのトラブルには骨盤の緩みや歪みが関係しています。
尿漏れや腰痛など直接的に関係するトラブルもあれば、骨盤内の血行不良による冷えなど二次的な要因のトラブルもあります。
出産を終えて授乳のサイクルも整い、ママの外出が可能になったら、まずは骨盤の状態からメンテナンスしてみるのはいかがでしょうか。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
産後太りが起きる原因
投稿日:2017.07.27
【妊娠中の体質の変化】
食べても太らない体質だった方が、妊娠を機に水を飲むだけでも体重が増えるように感じるというお話を聞き、その体質の変化には予想をはるかに超えるものがあります。
水を飲むだけでも太る気がするという印象は、あながち間違っているわけではなく、妊娠をすると水分を溜め込むように体が変化します。
これが浮腫みの原因となり、妊婦さんの健診の時に浮腫みを触診されるのはそれが悪化しないように注意をしておきたいからでもあります。
浮腫みは特に手足など末端に現れることが多く、浮腫みが進行すると今まで履いていた靴も履けないほどです。
主な原因は水分を上手に排出できていないところにあり、意外と水分が足りていない時にも起こります。
浮腫みやすいから水分を控えるというのは実は逆効果で、水分が足りないとさらに水分を溜め込もうとするので、浮腫みが気になる時は積極的に水分を摂って排出する循環を作ることが大切です。
水分不足を感じた脳は、全身の水分を排出しないように指示を出すのですが、その指示が解除されるまでに48時間を要すると言われているので、続けて水分を摂るようにしましょう。
また、浮腫みの大敵は塩分の高い食事です。
塩分と水分が結びつくことで体内に残留しやすくなります。
妊娠中に足をつることが多いのも、浮腫みと関係があると考えられているほどです。
また浮腫みは妊娠中毒症の要因になるだけでなく、皮下脂肪を溜め込むことにも関係があります。
【浮腫みと皮下脂肪】
皮下脂肪がつきやすくなるメカニズムにおいて、老廃物とセルライトの関係に置き換えることができます。
太腿やふくらはぎ、二の腕、お尻などにポコポコと浮き出るセルライト。
これは脂肪細胞が大きくなったものと言われてきましたが、実は細胞と細胞の間を流れるリンパが滞ってできた老廃物の池のようなものだということが定説となってきました。
淀んだところに溜まった本来は排出されるべき老廃物。
これこそセルライトができる過程であり、浮腫むと太りやすくなったように感じる原因がここにあります。
妊娠中は皮下脂肪や水分を溜め込み浮腫みやすく、産後もそのまま淀んだ池に老廃物が溜まり痩せにくくなるというサイクルにより、体型にも変化が見られます。
妊娠中は定期的に有酸素運動をすることが難しく、場合によっては入院期間が長引くこともあるので、筋肉は衰えやすい傾向にあります。
筋肉が衰えて、老廃物が流れていかないことで、産前から産後は痩せにくい体質になっていることがほとんどなのです。
浮腫みを解消するには、まず体内に十分な水分が足りていることが大切になります。
脳が体内に水分が足りていると認識することで、水分を摂り込んで排出する働きが正常に作用するようになります。
老廃物をリンパに乗せて排出するためには、細胞の間が詰まらないようにする必要があり、これはセルライトの気になる所をさすって流すだけでも効果が見られます。
しかし、リンパの流れは細胞と細胞の間だけの話ではないのです。
リンパが流れている重要な関所で流れがストップしてしまっていると、それ以上流れていくことができなくなります。
その重要な関所が上半身だと鎖骨や脇の下、下半身だと骨盤や腰椎などに存在しています。
これらの関所で血流やリンパがスムーズに流れていくと、太りにくく栄養を効率良く体内に摂り入れられる健康的な体の土台を作ることに繋がります。
【産後太りと骨盤】
妊娠中に溜め込みやすくなった体質を改善するためには、体の中の流れを良くする必要があります。
産後に産院で許可が下りたら、入浴やウォーキングなどの有酸素運動も効果的です。
それでも思うように体質に変化が見られない場合、骨格のどこかに歪みがあり、流れを阻んでいる可能性があります。
産後に歪みやすい骨格の一つでよく知られているのは骨盤ですね。
ホルモンバランスの変化にも影響を受けやすく、出産と直接関りがあるので、産後の骨盤はとてもデリケートな状態が続きます。
骨盤を正しい位置に整えて、本来の体を支える働きができるように治療していくことで、血行不良や冷え性、痩せにくい体質などを改善することに繋がります。
骨盤や筋肉、靭帯が元に戻らずに緩んだままにしておくと、体型も緩みやすくなるのです。
これらの位置を正しい場所に整えることで、基礎代謝も上がり、特別なトレーニングをしなくても効率よく筋肉を使うことができるようになり、自然に体が締まってきます。
出産後の健診で経過が問題ないと診断され、外出が可能になったら、まずは骨盤の状態からメンテナンスをしてみるのはいかがでしょうか。
産後に自分の体型に自信を取り戻して、妊娠中は着られなかったファッションを楽しむことが、忙しい家事育児の合間のリフレッシュとなることでしょう。
わかば接骨院では、産後のお悩みに応じた骨盤矯正の施術を行っております。
産後は骨盤矯正でダイエット!
投稿日:2017.07.25
【産後太りの原因とは】
妊娠中にどれだけ体重が増えたか、ということが産後の体重減少に大きく影響を与えます。
産後、お母さんの悩みのひとつとしてあげられるのが、体重がなかなか落ちないことです。
妊娠前の体型に戻りたい!と切実な願いを抱いている人もいるかもしれません。
しかし、出産したからといって、すぐに体重がもとに戻るわけではないのです。
妊娠中は平均して約8kg~15kg増えるとされています。
増加した体重には、胎児以外では胎盤や羊水、皮下脂肪などが含まれています。
これらの中で出産後すぐに減るのは、胎児、胎盤、羊水で合わせて5kg程度です。
落ちないまま残ってしまう分は血液や皮下脂肪によるものです。
血液は、胎児にきちんと栄養を届けられるように、妊娠前に比べて50%程度増えると言われています。
重さにして約2kgくらいですが、出産後は少しずつ減少していき、もとの量に戻ります。
増量した一部の血液は、赤ちゃんによって母乳として消費されるので、あまり心配しなくても大丈夫です。
気をつけなければいけないのは、皮下脂肪です。
皮下脂肪には外部の衝撃から胎児を守る、という大切な役割があります。
しかし、それは産後のお母さんにとっては不要なものであるばかりか、産後太りの大きな原因となってしまうのです。
産後太りをそのままにしておくと、血行が悪くなって腰痛やむくみ、身体の冷えを引き起こします。
すると、おしりのお肉が下がってしまうなど、下半身を中心にぜい肉がつきやすくなるのです。
結果として、次の妊娠・出産が大変になるなど、ひとつもよいことはありません。
【産後ダイエットはいつから始める?】
すっかり変わってしまった体型に自信を失くして、一刻も早くダイエットしたい!と思う人も少なくないでしょう。
産後すぐは、骨盤がゆるんだままになっているので体型をもとに戻しやすく、ダイエットを始めるなら早い方が効果的です。
しかし、産後6~8週間は「産褥期」と呼ばれており、ダメージを受けた身体を回復させるのにとても大切な期間です。
「産褥期」は「産後の肥立ち」とも言い換えることができ、妊娠によって起こった心身の変化が妊娠前の状態に戻ること、という意味です。
この時期に無理をしてしまうと、産後の肥立ちが悪くなり、日常生活にも支障が出てしまうばかりか、更年期の健康状態にまで影響を及ぼすと言えます。
女性の一生にかかわる大変重要な時期なので、安静に努めることが大事です。
赤ちゃんのお世話以外は、とにかく横になってゆっくり休んでください。
そして、少しだけ外出してみる、簡単な家事を行なう、など徐々に身体を動かして、普段通りの生活に戻れるよう準備をしていきます。
1ヶ月検診を終えて、身体が順調に回復していることが確認できたらダイエットを始めてよいでしょう。
【産後太りに効果的なダイエットとは】
ダイエットを開始する時期が重要で、体重が落ちやすい産後6ヶ月までに始めるのがよいでしょう。
特に産後3ヶ月は、妊娠前の状態に戻ろうとするので、体重が急激に落ちやすいです。
この時期にダイエットに取り組むことが非常に効果的であると言えます。
おすすめの方法はウォーキングです。
単なるウォーキングで痩せられるの?と疑問に思うかもしれませんが、正しい姿勢で行なえば脂肪を燃焼させて、全身の血流を良くすることができます。
これが有酸素運動で、きちんと筋肉がついて十分なダイエット効果を期待できるのです。
体力的に激しい運動をすることは難しいうえに、いざ始めようとするとおっくうで気分ものらないかもしれません。
その点、ウォーキングならば、赤ちゃんと一緒に散歩するくらいの気持ちで、気軽に始められます。
お母さんの気分転換にも一役買ってくれるでしょう。
【骨盤矯正のダイエット効果】
骨盤矯正とは、出産時にゆるんでしまった骨盤を正しい位置に戻して締めることです。
これによって、産後太りを解消することができます。
なぜ骨盤の位置を正すことによって、痩せることができるのでしょうか?
それは、ゆがんだ骨盤が太る原因と直結しているからです。
骨盤がゆがむことによって、胃や腸などの内臓が骨盤のくぼみに落ちます。
垂れ下がった内臓では、本来の機能が働かず代謝が衰えてしまいます。
そして、脂肪や老廃物を身体の中にためこむようになり、その結果、太りやすい体質になってしまう、という悪循環が起きるのです。
しかし、骨盤体操などを行なって自分でケアしようとしても、最低限の睡眠時間を確保することがやっと、という毎日の中では余裕がなく、後回しになってしまいがちです。
ましてや、体力が落ちている身体ではあまり無理はできません。
また、母乳をあげているお母さんであれば、栄養バランスの良い食事を心がけたいところなので、過剰な食事制限をすることは難しいでしょう。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
産後の尾骶骨で大事なことって?
投稿日:2017.07.23
【尾骶骨とは】
尾骶骨は解剖学上では尾骨と呼ばれており、背骨のお尻側の先端に位置しており、逆三角形の形から尻尾の名残であると言われている骨です。
尾骶骨はその骨単体で存在しているわけではなく、骨盤を構成する骨の一つです。
骨盤は主に5種類の骨の集まりとなっています。
その5種類は、①仙骨、②尾骨(尾骶骨)、③腸骨、④坐骨、⑤恥骨であり、尾骨はほとんど仙骨に結合している場合がほとんどです。
そして産後に尾骶骨が痛い・・・と感じている場合、骨そのものが座る時など椅子に当たって痛むこともありますし、尾骨と繋がる仙骨の周りにある仙腸関節が痛むこともあるのです。
痛みの症状としましては・・・
・かたい椅子や床などに座っている時の痛み
・座っている所から立つ時、寝転がっている時から起きる時などの瞬間的な痛み
・歩くのも困難なほどの痛み
・触るとその箇所だけが鈍く痛む
など痛みの出方も人によって様々です。
というわけで、今回は尾骶骨を含む骨盤周辺のお話をしていきたいと思います。
【産後に尾骶骨周辺が痛む理由】
赤ちゃんの通り道を準備するために、骨盤は最大限に開くようにその周辺の靭帯も出産に備えて柔らかく伸びるようにできています。
産後、骨盤や靭帯は1~2ヵ月かけて元に戻っていくのですが、この骨盤が不安定な時期にも家事や炊事、育児と無理な体勢をすることも少なくありません。
骨盤がグラグラした状態で赤ちゃんを抱っこしたり荷物を持ったりするだけでも、尾骶骨やその周辺の筋肉・靭帯にかなりの負担がかかってくるというわけです。
産後の尾骶骨周辺の痛みを和らげる方法としましてはいくつかあります。
・座る時のクッションをお尻に優しい設計のものにする
特に授乳の時間に痛みと戦うお母さんも多いと思いますので、ドーナツ型のクッションやベーグルクッションなど、骨盤を包み込み支えてくれるクッションを取り入れると痛みを軽減してくれます。
・骨盤ベルトを上手に活用する
尾骶骨を含む骨盤が緩んでいて筋肉や周辺の神経に負担がかかっている時は、立つ・座るという日常の動作にすら痛みが出ることがあります。
そのような時は、骨盤ベルトを活用して骨盤のぐらつきを軽減させるようにしましょう。
骨盤ベルトを間違った位置に着用して痛みが増すこともありますので、締め過ぎて血流が悪くなったり骨盤がさらに歪んだりすることのないように、着用の際は専門家に教わると良いですね。
・日常生活を見直す
脚を組む、片方の肩でカバンを持つ、片側の足に重心をかけている、猫背もしくは反り腰になっているなど骨盤に負担をかける習慣は日常生活の中にたくさんあります。
・赤ちゃんと寝ている時のスペースはゆとりを持って
産後や授乳時間の間隔が定まらない間、なかなか自分一人の空間で睡眠を取ることが難しかったりしますよね。
赤ちゃんが気になり、片側ばかりに重心がかかるのも骨盤への負担になります。
赤ちゃんが寝入ったら十分なスペースを確保して休むこともお母さんの体には必要なことです。
・産後の健診で許可が出たらなるべく入浴する
骨盤が歪んでいなくても骨盤内の血流が滞っていることで、尾骨にだるさを感じるケースもあります。
お湯に浸かることで全身の疲れも取れますし、リラックス効果から気分転換にもなるので、ご家族にも協力していただきなるべく湯船に浸かることを心がけましょう。
【接骨院での治療】
産前より産後に尾骶骨の痛みが増したというケースも多く、産後は赤ちゃんのお世話でなかなか自分の体のケアまでできないというお声をよく耳にします。
しかし尾骶骨を含めて骨盤のトラブルは自然に治るということはなかなかありませんし、場合によっては痛みが悪化することもあります。
そして接骨院で骨盤の治療を始めても、一度で正しい位置に戻るものではなく、きちんと定着するまでには時間がかかることもあります。
それは日頃の歩き方や、寝方、カバンを持つ時の癖など様々な場面で知らず知らずのうちに骨盤に負担をかけているからです。
接骨院にて骨盤を正しい場所へ定着させると同時に、姿勢やストレッチ方法、骨盤ベルトの正しい巻き方などを習得していただき、施術をしなくてもだんだん自分の力で骨盤を歪みのない状態に維持できるのが理想的ですね。
産後は骨盤が柔らかい状態なので、治療のチャンスとも言えます。
歪んで固まる前に、柔らかい時から骨盤をケアしていくことで、尾骶骨の痛み以外にも下半身太りや冷え性などを未然に防ぐことにも繋がります。
医療機関では尾骶骨に異常が無いと診断され、痛み止めや湿布薬で痛みを和らげるという方法を取っている方も多くいらっしゃることでしょう。
自分の体が思うように動かないままでの子育ては、ストレスも多くなり疲れやすくなってしまいますよね。
そういった方にも接骨院では様々な方向から尾骶骨のトラブルにアプローチすることが可能です。
尾骶骨の痛みをそのままにしておくと悪化して、立ち上がるのも困難になることがありますので、まずはお気軽にご相談くださいね。
わかば接骨院でも産後の女性のための骨盤矯正に関する相談・施術に対応しております。
産後の尿もれ原因は?
投稿日:2017.07.21
【妊娠中の尿もれは当たり前?】
尿もれとは自分の意志と関係なく、突然尿が出てしまうことを指します。
初めて尿もれを経験した場合、恥ずかしく感じて、少なからずショックを受けることもあります。
他の人には相談しづらい内容なので、今ほどインターネットが普及していなかった時代では、ひとりで悩んでいたかもしれません。
しかし、現代ではスマートフォンがごく身近な存在になったことで、誰にも知られず、気になったことをすぐに調べられるようになりました。
妊娠中の尿もれは誰にでも起こりうること、と知って安心した人も少なくないでしょう。
これは、大きくなった子宮に膀胱が圧迫されて起こる生理現象で、特別珍しいことではありません。
4割以上の女性が妊娠中に尿もれの症状があった、と回答している調査結果もあります。
実際、多くの人が妊娠中の尿もれを経験したことがあるのではないでしょうか?
【産後の尿もれの原因は?】
産後の尿もれは、ほとんどが「腹圧性尿失禁」に当てはまります。
せきやくしゃみをする、急に立ち上がる、などしてお腹に力が入ったときにちょろっともれてしまうのが特徴です。
下腹部の内臓(子宮・膀胱・尿道など)は、骨盤によって保護されていますが、その内臓を支えている筋肉が骨盤底筋です。
出産時、骨盤底に大きな負担がかかると、もともと出産準備のためにゆるんでいた骨盤底筋はダメージを受けて働きが弱くなってしまいます。
弱まった骨盤底筋では内臓を支えきれないので、内臓が下がってしまいます。
内臓が下に落ちることで膀胱や尿道が圧迫されて、尿もれしやすい状態になります。
【尿もれはいつまで続く?】
一般的に産後の尿もれは数ヶ月で治まる、と言われていますが、個人差が大きく、まったく症状が出ない人もいれば、1ヶ月で治まった、なかには産後3年を過ぎたのにいまだに悩まされている、という人もいます。
尿もれしやすい人の特徴として、次のようなケースが挙げられます。
○妊娠・出産に関連する原因
・妊娠中、尿もれに悩まされていた
・初めての出産時、35歳以上だった
・経膣分娩を2回以上経験している
・子宮口全開大から出産までの時間が5時間以上だった
・大きな赤ちゃん(3500g以上)を出産した
妊娠中以上に骨盤底筋に大きなダメージを受けるのが出産時。
特に注意が必要なのは、帝王切開ではなく経膣分娩で出産して、赤ちゃんが大きく分娩に時間がかかった人と言えます。
他には、どんな要因が考えられるでしょうか?
次に挙げるのは、もともと骨盤底筋に負担をかけやすい体質・体型であったり、日常生活で尿もれにつながりやすい習慣がある、または行動をしている人と言えます。
○体質、体型などに関連する原因
・身長が高い、または体重が重い
・鼻炎やぜんそくがあって、咳やくしゃみをすることが多い
・常に便秘になりやすく、排便時に長くいきむことが多い
・仕事で重いものを持つことがある、または長時間立ちっぱなしである
尿もれをそのままにしておくと、将来、もっと悪化してしまう可能性があるので、いまのうちにしっかりとしたケアを行なうことが重要です。
【尿もれの対策】
それでは、尿もれを改善するためにどんな方法があるのでしょうか?
尿もれは骨盤底筋がゆるんでいることの証拠、と考えると、骨盤底筋を鍛えれば改善できると言えます。
自分でできるケアとしては、次のものがあります。
○トイレに行くのは、尿意を感じてから
尿意を感じる前にトイレに行くと、おしっこをいきんで出すことになります。
尿もれが心配でいつも早めにトイレに行く人は、なるべく尿意を感じてから行く習慣をつけましょう。
○肥満解消
肥満は骨盤底への負担が大きいと言えます。
腰まわりに脂肪が増えると、骨盤底は常に重い荷物を抱えている状態になります。
また、増えすぎた脂肪が臓器に絡みついて、膀胱まで垂れ下がってしまいます。
垂れ下がった膀胱は、常に圧迫されている状態です。
必然的に、尿もれを引き起こしやすくなるので、脂肪を増やしすぎないようにしましょう。
○身体を冷やさないこと
身体が冷えてしまうと汗をかかず、体内の水分を排出するのは尿だけとなります。
また、血行不良になると、膀胱の筋肉への血流も悪くなります。
結果、膀胱の機能低下を招いてしまいます。
このように、身体の冷えは尿もれを悪化させる大きな原因となります。
甘いもの、冷たいものを摂りすぎないよう注意して、きちんと湯船につかる、防寒する、など血行促進や保温を心がけましょう。
○アルコールやカフェインを摂りすぎない
アルコールやカフェインには利尿作用があります。
尿もれの症状があるときは、緑茶や紅茶、ビールなどはいつもより控えめにしましょう。
どの方法も簡単ながら効果が期待できるものなので、尿もれに悩まされている人はぜひ試してみてください。
セルフケア以外の方法としては、骨盤矯正を受けることもおすすめです。